香川県土木部は中讃流域下水道大束川浄化センター(宇多津町吉田)増設に向けた基本検討業務を簡易公募型プロポーザル方式で検討した結果、このほど東京設計事務所(関西支社・大阪市淀川区)に委託した。納期は12月21日までで基本設計を主体とした基本検討を進めた上で、この成果を基に中讃流域下水道事業の計画を変更し、詳細設計につなげる。
中讃流域下水道大束川浄化センター現有能力は日最大汚水量2万4000d(1池当たり6000d×4池)。人口減少などの社会情勢を踏まえ、将来の流入量を予測しても、2022年度末には現有能力を数百dオーバーする見通しから、土木構造物の老朽化対策も視野に入れつつ増設に当たっての基本検討を行う。
基本検討(基本設計)では水処理施設と汚泥処理施設の配置の他、配管・配線や施設計画を検討し、コスト、施工、維持管理面での最低配置を選定。施設や設備の規模と増設の必要性などを検証するとともに、形式・機種、主要計器の運転操作や計装制御の方式と環境整備計画などの施設設計を進める。
施工方式も比較検討する。選定した配置による土木、建築躯体や機械・電気設備の概算工事費を算出し効率的な工事手順を整理した上で、事業スケジュールを作成する。
処理場の水処理施設、汚泥処理施設や設備の状況なども現地調査し現有施設の老朽化対策とも調整しつつ最適な増設計画を検討する。
提供:建通新聞社