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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/08/22

【茨城】笠間市が道の駅基本計画示す/連続した家並みの木質建築


 笠間市は手越地内に整備する道の駅の基本計画をまとめた。建築のテーマに「笠間の里山景観に呼応する連続した家並みと彩のある空間をもつ木質建築」を掲げ、国道355号に面して整備する駐車場と敷地奥に位置する芝生広場の間に「道の駅」を設置し、笠間ゲートウェイを表現する。基本設計を11月ごろをめどにまとめ、実施設計を年度内に策定。2019年度から着工し、20年度の完成を目指す。

 道の駅は、地域資源を活かした地域間交流の活性化やJA常陸の農産直売所「みどりの風」の移転計画の検討などを契機と捉え、新たな交流拠点として整備するもの。
 建設地は国道355号と市道南友部平線の交差点周辺。セブンイレブン手越店の向かい側の敷地に、主要施設となる道の駅を東、西に分けて2棟整備する。
 西棟にはコンビニ(300u)やトイレ(240u)、栗ミュージアム(120u)、笠間ミュージアム(120u)、飲食コーナー(300u、148席)、機械室(30u)厨房(110u)などを備える。コンビニ、トイレを一列に並べ利便性の高いゾーンとし、飲食コーナを多目的広場に面して配置させ、多目的広場から駐車スペースまでのサービス動線を確保。
 東棟は直売コーナー(450u)、バックヤード(250u)を置き、北側の芝生広場側に荷さばきスペースを設け生産者の利便性を高めるなどに配慮する。東と西棟の間には多目的広場(600u)を設け回廊空間として2棟の機能を一体化させる。
 駐車場については道の駅南側の国道355号に面して149台(6230u)、セブンイレブン手越店が立地する場所に一般車両29台、大型車両18台(3200u)のほか、東側に敷地(10360u)を確保し173台分の臨時駐車場および職員駐車場などを備える計画だ。
 施設の北側に設置する芝生広場については敷地の形状に合わせて検討していく。
 外観イメージとしては、道の駅の中心に笠間の顔となる「栗ミュージアム」を設け象徴的なデザインとする。多目的広場は稲荷神社の参道をイメージし木造テントの屋根などを設け、賑わいと集いの回廊を演出。ぞれぞれの施設の屋根は切り妻屋根でシンプルな木組空間を実現し、里山景観に映える軒と家並みのスカイラインを創り出す方針。
 基本構想・基本計画策定業務は三井共同建設コンサルタント・計画環境建築JVが担当した。今後は本年度内で設計や開発許可など申請業務を済ませ、19年度にも着工する見通しだ。