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建通新聞社
2018/08/22

【大阪】寝屋川北部大深度使用許可 最終審査へ

大阪府が国土交通省に許可申請中の「寝屋川北部地下河川事業大深度地下使用」について、国交省による関係行政機関への意見聴取が行われた。すでに学識経験者への意見聴取や公聴会など所定の手続きは完了しており、国交省はこれらの結果を踏まえて最終審査に入る。一方、事業者の府は、2019年度の初弾工事(城北立坑築造)発注を目指して詳細設計などの準備を進めている。
 第6回近畿圏大深度地下使用協議会が8月20日、大阪市内で開かれ、認可申請の状況を府の担当者が報告するとともに、大まかな事業スケジュールを説明した。また、関係機関への意見聴取などが行われた。
 認可時期など今後のスケジュールについて国交省の担当者は「地下河川での大深度使用は過去に例がなく、審査結果の公表時期については全くの未定」としている。
 一方、府では、使用許可が下りれば19年度に城北立坑の築造工事を発注する予定。完成後、同立坑をシールドマシンの発進基地として利用し、上流側の鶴見立坑(既設)に向けて地下河川(鶴見調節池)を掘り進める。その後、下流側のポンプ場(到達立坑)に向け掘進することになる。シールドマシンは泥水式を想定する。
 寝屋川北部地下河川は、鶴見立坑〜城北立坑間(内径9b、延長1778b、貯水量12万立方b=鶴見調節池)、城北立坑〜ポンプ場間(内径11・5b、延長2905b、貯水量30万立方b=都島調節池)の延長4684bが未整備で残っている。同区間については基本的に都市計画道路下(未整備部含む)の大深度を使用して施工する。
 大深度区間は、大阪内環状線(国道479号)から最下流部のポンプ場までの延長3549b(内径9b延長約643b、内径11・5b延長2905b)となる。
 城北立坑は、内径約25b、深さ約80bの規模を見込む。建設地は大阪市城東区関目2丁目。事業用地面積は約9500平方b。詳細設計は東京建設コンサルタント関西本社(大阪市北区)が担当。鶴見調節池の詳細設計は日建技術コンサルタント(大阪市中央区)が担当している。