福井市は20日、財政再建計画(18〜23年度)を発表した。収支均衡した財政構造の確立、計画最終年度の財政調整基金残高30億円以上を目標とし、まず18年度は8つの大型公共事業の先送り、不急な事業の中止・縮減などを実施。
19年度以降に関しては、投資的経費の抑制として、まず大型公共事業は期間中、原則として新たな施設整備は行わず、公共事業全体で対18年度比20%縮減。特に市単独事業は必要性、緊急性、効果を厳しく見極める。
また、公共施設等総合管理計画に基づき、全市有施設を対象に管理経費を縮減。特に建物については「施設マネジメントアクションプラン」を策定し、個々の方向性を定め、廃止、集約化、民間譲渡、コスト削減などに取り組む方針。
アクションプランは19年度から33年度までとし、数値目標は施設延床面積10万平方メートルの削減。庁舎再編、観光・レクリエーション施設の見直しなどを掲げ、財政再建期間内に再編を検討する施設として企業局庁舎(方向性=集約化)、美山森林温泉みらくる亭(民間譲渡)、SSTランド(廃止)などを列挙した。
さらに、財政再建期間内で歳入の確保を検討する施設として、ジュニアグラウンド(方向性=売却)、大和紡績跡地(貸付)、市庁舎地下食堂スペース(貸付)の3施設を盛り込んだ。