竜王町は、町の北西部に位置し国道477号線沿いに町が所有する未利用地に沿道型の地区計画を導入し利活用を図る。地区名は「須惠地区」。
地区計画を決定する区域(A約0・87f)は、2区画の雑種地と既存道路からなる。既に1区画(面積3466平方b)は、プロポーザルによって地元企業のコマツキャブテック梶i竹之内幸詞代表取締役社長・竜王町薬師1166)に売却が決定し、同社では社員寮の建設工事に向けた準備を進めている(設計・施工=東レ建設京滋支店〔大津市〕、本紙4月16日付民間面記事掲載済み)。残る1区画(面積約4100平方b)について町は方針未決定としているが、売却が予想される。
地区計画の決定への手続は、町条例に基づく原案の縦覧が2日に終了。今後、都市計画法に基づく計画案の縦覧、町の都市計画審議会への諮問、県との協議―を経て10月若しくは11月に決定に至る見通しで、建設事業に向けた開発許可手続きは決定以降となる。コマツキャブテック鰍フ社員寮建設計画は、その後開発工事が開始され、19年4月頃に開発工事を完了。建設工事は同年夏頃に着工し、20年2月竣工を予定している。
「須惠地区」地区計画は、滋賀竜王工業団地や雪国まいたけの竜王町山面工業団地などに企業誘致が進んでいる同町が、将来的に工業製品の出荷が飛躍的に増加し、これに伴う運輸・流通業務施設の整備や新規雇用の増加が見込まれることから、未利用町有地の活用を促進、町内の工業団地等で働く人々や近隣住民等の定住・移住促進に向けた住宅地等の整備を誘導し、雇用の創出と定住人口の増加を図り人口減少の抑制につなげる施策の一環。
須惠地区が位置する町北西部は、JR琵琶湖線「篠原駅」や国道8号、名神高速道路ICに近く、教育環境も整う利便性の高い地域。町の都市計画マスタープランでも、『町内で働き・学ぶ人に加え、この環境を活用して移り住みたくなる魅力ある地域づくり』を地域目標に掲げている。
提供:滋賀産業新聞