再生可能エネルギーの発電施設などを手掛けるJAG国際エナジー(東京)が、かほく、津幡の市町境界周辺で風力発電施設の建設を計画していることが分かった。22年度の稼働開始が見込まれる。17日に開かれた津幡町議会全員協議会で町側が事業概要を報告した。
事業名は「高津風力発電事業」。かほく、津幡の市町境界に位置する林道高津線周辺の山林に計4基の風車を建設する。かほく、津幡に2基ずつ設ける方針で、風車の全高は約120メートル、羽根直径は約80メートル。最大出力は7480キロワットで、一般家庭約4000世帯分に相当する年間発電量を見込む。津幡町側では河合谷財産区と瓜生生産森林組合の用地が整備候補地となっている。
今後のスケジュールは、今年度から20年度にかけて環境調査などを実施し、21年度の着工、22年度の運転開始を目指す。
全協ではこのほか、町側が町立つばた幼稚園を21年度末で閉園する方針を示した。少子化に伴い園児の増加が見込めないことや、保育園の民営化の推進などを理由に挙げた。同園は1997年2月に新設され、定員は160人。今年度の在園児数は42人で、充足率は4分の1となっていた。