金沢市は、7月末時における市内宿泊施設の状況をまとめた。それによると、ホテルおよび旅館、簡易宿所、住宅宿泊事業(民泊)の総件数は281件となり、客室数は1万572室となった。
施設件数と客室数の内訳は、ホテルが78件で9220室、旅館が58件で695室、簡易宿所が144件で649室、民泊が1件で8室。
17年度末との比較ではホテルが1件増え、客室も213室増加。簡易宿所は20件増え、客室は152室増加した。住宅宿泊事業法の施行(6月15日)により解禁となった民泊は、市に1件の届出があり、受理された。
北陸新幹線開業後の14年度末以降でみると、旅館の減少が目立つ反面、簡易宿所は外国人観光客などの増加により需要が拡大し、6倍以上に増えている。ホテルについても、開業効果を狙った新規参入ホテルの建設ラッシュが続き、依然、増加傾向にある。
市は違法民泊物件に対する対応について、東山や長町、兼六園周辺など重点区域の巡回、仲介サイトにおける違法物件の有無の確認、営業者に対する情報提供の依頼のほか、不動産取引業や清掃業など各種団体に対しても情報提供を呼び掛けるとしている。