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建通新聞社(神奈川)
2018/08/16

【神奈川】明治記念大磯邸園 日本工営で基本計画

 国土交通省国営昭和記念公園事務所は「明治記念大磯邸園」の基本計画策定に向けた検討業務を日本工営(東京都千代田区)に委託する。簡易公募型プロポーザル方式で委託先に選び、8月9日付で特定通知した。有識者や関係自治体、周辺住民の意見を聞きながら、業務を通じて整備内容、スケジュール、管理運営方法を具体化し、2019年度以降の設計などにつなげる。
 明治記念大磯邸園は、大磯町東小磯・西小磯に民間企業が所有する▽旧伊藤博文邸(滄浪閣、土地約1・7f、建物5826平方b)▽旧大隈重信邸・旧陸奥宗光邸(土地約2・6f、建物約802平方bと約680平方b)▽旧・西園寺公望邸跡(旧池田成彬邸、土地約1・5f、建物約815平方b)―の土地と歴史的建物群を取得するなどして整備する。
 全体面積約6fで、西湘バイパス沿いの特別緑地保全地区を除く約5fを都市計画公園(特殊公園)に位置付ける考え。地元の大磯町が年内の決定告示を目標に都市計画手続きを進め、国が歴史的建物群とその周辺を公共空地、町が特別緑地保全地区の周辺を町立都市公園として整備する方向だ。
 基本計画の検討に当たっては有識者や神奈川県、大磯町を交えた会議体を組織。老朽化が進む歴史的建物群の状況などを詳しく把握した上で、会議体での議論を踏まえながら、自治体との役割分担を前提に整備内容やスケジュール、最適な管理運営方法を練って基本計画に盛り込む。都市計画手続きの進み具合を見ながら基本計画の原案を周辺住民に示し、寄せられた意見を踏まえて18年度内に基本計画の案をまとめる。
 9月上旬〜19年3月下旬で業務を履行してもらう。
 また、10月に予定する施設の一部公開(明治150周年記念行事)に必要な園路や関連施設の設計なども日本工営で進めている。

提供:建通新聞社