世田谷区は、中央図書館の大規模改修と機能拡充を行うため、基本計画の策定と基本設計・実施設計の支援業務を委託する。選定は公募型プロポーザルを採用し、参加表明書は8月22日まで受け付ける。企画提案書の提出期限は9月7日。
同図書館は築30年が経ち、老朽化に伴う改修が必要で、学習や地域コミュニティーの場として多様な役割が求められていることから、機能を拡充するためのレイアウト変更を行う。建物の規模は鉄筋コンクリート造地下2階地上3階建て延べ9934平方b。
階別の施設概要は▽地下2階=倉庫、書庫、機械室▽地下1階=中央図書館、事務室、対面朗読室、録音室、保管倉庫▽1階=中央図書館、プラネタリウム、コーヒーショップ▽2階=教育センター、事務室、郷土学習室▽3階=研修室、就学相談室―などとなっている。今回の機能拡充に伴い、2階と3階にある教育関連機能は、新教育センターとして若林小学校(若林5ノ38ノ1)に移転する。
区が示したゾーニング案では、地下2階の書庫、機械室などはそのままとし、1階にはエントランス、受付、喫茶室などを設ける。教育関連施設が抜ける2階と3階には、多目的スペースやボランティア活動室、障害者が利用する対面朗読室、録音室などを設置。地下1階と地上1階の図書館機能は「大人向け」「子ども向け」と分けて配置する方針だ。
支援業務の納期は2021年3月31日。基本・実施設計の委託先選定は、19年度に別途プロポーザルで行い、今回の支援業務での検討内容を反映させる。大規模改修では電気・水道・空調設備の更新や外壁補修などを行う予定で、工事は21年度に発注する。基本構想の策定支援業務は、八千代エンジニヤリング(台東区)が担当した。
所在地は弦巻3ノ16ノ8。
提供:建通新聞社