日本工業経済新聞社(茨城)
2018/08/10
【茨城】日立市に早期のエアコン設置求める/市議会公明党が要望書
日立市議会公明党(舘野清道幹事長)がこのほど、市内の幼稚園・小学校・中学校へのエアコン設置を求める緊急要望書を小川春樹市長に提出した。小川市長はこれを受けて、リース方式など具体的な対策の検討に入ることを示唆した。
市では小中学校のエアコン設置について校舎の新築や建て替え、大規模改修などを実施した際に行う方針で進めている。これにより新築や大規模改修などを行った学校ではエアコンの設置率が100%となっている一方で、改修を行っていない既存校ではエアコン設置が進まず、学校ごとの教育環境の格差が課題となっている。
日立市では夏場の気温は比較的涼しい傾向にあるが、7月1〜20日までの平均気温が過去10年の平均気温に比べ4・1度上昇。記録的な猛暑が続いている。市議会公明党は子どもの健康管理や良好な学習環境を確保するため、早急な対策を市執行部に求めた。
具体的な要望の内容としては幼稚園の部屋や小中学校の普通教室に加え災害時に避難所として使われる学校体育館へもエアコンの設置を要望。
要望書を受け取った小川市長は「教育格差を考えるとリース方式による整備など具体的な対策を考えていかなければならない」と述べた。