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日本工業経済新聞社(埼玉)
2018/08/10

【埼玉】埼コン協が県と連絡会議

 埼玉県建設コンサルタント技術研修協会(安田陽一会長)は8日、県関係部局長との連絡会議をさいたま市浦和区のプリムローズ有朋で開き、各部局長あてに要望書を提出した。発注者側からは災害発生時の応急復旧などに対応可能な県内業者の役割が重要であるとの認識が示された。これを受け協会からは県民生活の安全・安心を守る観点からも受注機会の確保を求める要望が伝えられた。
  安田会長は「まだまだ大手コンサルタントと比べて技術力は劣っているとの認識のもとに努力を重ねてきました。会社の規模は小さいですが個々の技術者は大手に劣らないと認識していただけるよう研さんに努めてまいります」とあいさつ。県内企業の振興のために引き続き技術指導などを要請した。
  西成秀幸県土整備部長は「県内公共工事の仕事で設計をしていただくわけですが、地元ならではのきめ細かな提案ですとか、地域の企業ならではの取り組みをこれからもしていただければ幸いだと思いますので、今後ともご協力をよろしくお願いいたします」とさらなる技術の向上を期待した。
  県からは西成県土整備部長を筆頭に、野川達哉都市整備部長、篠崎豊農林部長、和栗肇企業局長、新井伸二下水道局長、秋山栄一総務部契約局長、田中勉県土整備部建設管理課長が出席。協会からは顧問の野本陽一県議会議員、会長以下役員が参加した。
  当日は強い勢力を保った台風13号が関東を直撃するとの予報を受け、万一の場合に備え予定を変更。協会側からの2018年度事業概要の説明と、県からの各部局ごとの予算概要、主要施策の解説を省略。それぞれ資料を渡すのみとした。その後、安田会長から各部局幹部に要望書が手渡され、意見交換を行った。
  要望事項は次のとおり。
  ▽県内建設コンサルタントの経営の健全化を図り、担い手の中長期的な育成・確保ができますよう、さらなる活用の続伸をお願いします。
  ▽指名競争入札で発注される場合において、県内建設コンサルタント登録業者を優先して、指名選定をしていただけるようお願いします。
  ▽一般競争入札で発注される場合において、所属する技術者の実績を実績条件として認めていただけるようお願いします。
  ▽一般競争入札で発注される場合において、地域要件として県内本店とする業務の発注もお願いします。