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建通新聞社(神奈川)
2018/08/10

【神奈川】横須賀市 鷹取川利用計画検討 追浜公園改修に併せ

 横須賀市上下水道局は、「鷹取川利用計画検討業務」の委託先にオリエンタルコンサルタンツ神奈川事務所(横浜市中区)を選定した。見積額は790万円。追浜公園(横須賀スタジアム)の改修などに併せて、追浜地域の活性化を図るため、「鷹取川雨水幹線」(水路)の整備方法と、整備後に生じる造成地の利用方法を検討する。
 履行期限は2019年3月15日。ただし、業務を継続する必要があると判断した場合などに、19年度、20年度に随意契約により別途委託する。民間の経験・ノウハウを生かし、周遊性を向上させ、まちのにぎわいを創出する提案を募り、水路整備と周辺街区を含む再開発の可能性について検討してもらう。
 追浜地域では、追浜公園に横浜DeNAベイスターズ総合練習場を誘致し、集客施設としてのリノベーションを進めており、市では、これを契機としてまちのイメージアップを図り、ベイスターズ、商店街や町内会など、官民連携で「スポーツ」を通じたにぎわいづくりを目指している。
 京急線の追浜駅から横須賀スタジアムに向かう市道沿いにある「鷹取川雨水幹線」についても、18年から3カ年で課題を整理し、20年度に整備構想を策定する予定。まず18年度は事業化に向けて、利害関係者への説明、意見聴取を始める。今回委託する業務では、調査やヒアリングを通じて合意形成に向けた検討、助言、提案などを行う。あわせて周辺街区を含む再開発の可能性を探る。
 具体的な対象業務は、▽架台部の水面使用の解消(対象者=水面使用者19件、0・1f)▽整備構想の検討(1・5f、蓋掛部・開渠部・架台部延長420b)。
 架台部では水面使用者が設置した架台構造物が老朽化(築60年以上経過)しており、災害時に水路障害物となる恐れがある。市は対象地(架台部)を埋め立て造成し、売却する方向で検討しているが未確定。今回の業務委託では水面利用者にヒアリングをし、移転手法を検討して合意形成を図る。水路に設置された構造物の健全性について調査し、評価資料を作成。土地購入意向の有無、必要面積、移転の課題、共同建て替えへの関心などについて意向を確認する。
 一方、整備構想の検討では、集客促進策、都市機能整備案、再開発事業を検討する。京急線追浜駅近くの指導沿いでは水路にふた掛けして建物を所有する者が12件ある。再開発による高層化を水路使用の解消策と考えて、周辺を含めた再開発の実現性を客観的に検討。実現性が低いと判断した場合は低層の街並みを生かした水路整備を行うものとする。
 構想策定は20年度、事業着手は23年度を目標とする。

提供:建通新聞社