近江八幡市は、16年度(平成28年度)に策定した『安土文芸の郷公園』(同市安土町下豊浦、桑実寺)施設長寿命化計画に基づき、総合体育館で多目的ホールとしても利用できる「あづちマリエート」の改修工事を実施する。
今年度の肉付け予算となった6月補正で、安土文芸の郷公園施設長寿命化整備事業費5531万4千円(設計監理委託料476万4千円、施設改修工事費5055万円)を予算化した。設計監理委託業務は、今月7日に入札し担当を計画工房IT(彦根市)に決定。設計業務を10月中を目途に完了し、その後、施工業者選定を行なって、12月から19年3月までを工期に改修工事を実施する予定。
「あづちマリエート」は、93年(平成5年)の建設で、規模はRC造一部2階建、延2989平方b。スポーツ、イベント、レクリエーションなど、『人が集い情熱が沸くゴシック調ルネッサンスデザインのホール』として総合体育館・多目的ホールとして利用されている。ホールとしては1000〜1500名が収容でき、体育施設としての利用ではバレーコートなら3面、バスケットコートなら2面、バドミントンコートなら8面とれる。
今回の改修工事は、陸屋根部アスファルト防水・既存竪樋雨漏改修・空調機器更新(冷温水発生機1機の更新)・トイレ改修(洋式化、配管更新)・自動火災報知機交換・掛け時計交換―を予定している。
安土文芸の郷公園(敷地面積6・3f)は、地域のスポーツ活動、健康増進及び文化活動など多様な活動の拠点。有料施設として、あづちマリエートのほか、文芸セミナリヨ(380席の客席をもつ音楽ホール)、安土城天主信長の館(資料館)、多目的グラウンド、安土文芸の郷レストラン、多世代交流館、文芸の郷練習場などがある。
長寿命化計画は、開設から20年以上が経過し、施設等の老朽化が目立ってきたため、公園利用者の安全・安心の確保及び維持管理コストの低減を図るとともに、公園の再生・機能強化も視野に入れ策定(担当=キタイ設計〔近江八幡市〕)した。
計画の対象施設は次の通り。
◎建物(1000u以上)
▽あづちマリエート=平成5年築、RC造一部2階建、延2989平方b、▽文芸セミナリヨ=平成6年築、RC造2階建、延1844平方b
◎建物(1000u以下)
▽安土城天主信長の館=平成6年築、S造平屋建、783平方b
◎建物(300u以下)
▽文芸の郷レストラン=平成6年築、▽多世代交流館=平成22年築、▽文芸の郷練習場=平成6年築
◎建物(100u以下)
▽器具庫、▽売店、▽屋外トイレ(スペイン広場)、▽屋外トイレ(セミナリヨ横)
◎その他
▽多目的グラウンド、▽テニスコート、▽多目的グラウンド照明、▽テニスコート照明、▽バックネット、▽柵、▽彫刻(水辺の妖精)、▽日時計
提供:滋賀産業新聞