建設新聞社
2018/08/09
【東北・秋田】パシフィックコンを特定/サッカーJ2基準の新スタジアム整備調査
秋田の新スタジアム整備構想策定協議会(会長=相場哲也秋田商工会議所専務理事)は、秋田市内の3カ所を対象として行う整備構想の検討に必要な調査業務を委託するため、公募型プロポーザルを実施し、パシフィックコンサルタンツを委託候補者に決定した。
プロポには2社が参加。審査は同協議会の委員6人で行った。今月中旬にも契約を結び、9月から調査業務を本格化させる。委託の履行期限は2019年3月31日まで。
今回の委託では、新スタジアム建設候補地の秋田市八橋地区の八橋運動公園内、同市手形学園町地区の秋田大学敷地、同市川尻大川反地区にある秋田プライウッド本社敷地の3カ所を対象に▽広さ▽アクセス▽駐車場▽周辺環境(住宅地までの距離や騒音)▽利用者(県内競技団体以外の利用可能性と頻度)▽概算事業費▽民間資本などの活用可能性▽事業収支▽建設に要する期間▽経済効果―の10項目について調査および分析、提案を行う。
このうち概算事業費に関しては、スタジアム本体や、付加機能の建設および維持管理費のほか、開閉式屋根の有無による事業費の差異などについて調査する。また、事業参画の可能性がある企業などの探索を必須としている。
調査報告書の提出期限は12月31日まで。その後、同協議会が行う調査の結果をとりまとめ、最終報告書を19年1月中に作成し、県や関係自治体の秋田市、男鹿市、由利本荘市、にかほ市がそれぞれ19年2月議会で報告する。
新スタジアムの整備は、サッカーJ3のブラウブリッツ秋田がJ2に昇格するため必要な条件の一つ。昨年度まで活動した「スタジアム整備のあり方検討委員会」では、行政主導で建設し、民間資金の利活用も検討すべきとしている。
J2のライセンスを得るためのスタジアムには、▽105b×68bで天然芝かJリーグが認めるハイブリット芝のピッチ▽入場可能数1万人以上▽すべての観客席が原則として屋根で覆われていること(新設ないし大規模改修の場合)―などの基準がある。
提供:建設新聞社