東京都は、23区や多摩地区の10市と5月1〜31日に実施した「建設リサイクル法に関する一斉パトロール」の結果をまとめた。669件の現場を確認したところ、標識の未掲示や分別解体の不徹底など23件に対して法に基づき助言した他、軽微な違反があった420件に法によらない助言や指導を行った。石綿(アスベスト)の飛散防止に関しては、大気汚染防止法と都環境確保条例に基づき52件を指導した。
建設リサイクル法に基づく届け出があった2656件の工事の約25%に当たる669現場(解体工事661件、新築工事3件、土木工事4件など)をパトロールした。
この結果、無届けの解体工事や標識の未掲示、分別解体の不徹底が確認された現場など23件に「法に基づく助言」を行った。また、施行規則通りに施工されていたものの、仮置きされた建設資材廃棄物が一部混ざり合ったり、産業廃棄物収集運搬業の許可証の写しを携行していないなど、軽微な事項に対する「法に基づかない指導など」を420件に適用した。
この他、重点的に確認した石綿含有建材(スレート板の成形板などを含む)の分別状況については、飛散防止対策が不十分だった52件に対して、石綿含有建材の事前調査結果の掲示などを含めて指導した。フロン排出抑制法に基づく回収・処理の違反はなかった。
提供:建通新聞社