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建通新聞社
2018/08/08

【大阪】近畿地方整備局 黒川新局長が就任会見

最優先課題は「防災・減災対策」「地域づくり」「インフラメンテナンスと生産性向上」―。国土交通省近畿地方整備局の黒川純一良局長が8月7日、大阪市内で記者会見し、就任の抱負を語った。
 防災・減災対策では、頻発する水災害に対して「ハード対策はもちろんだが、中小河川への水位計の設置などで住民の避難を支援していく」とした。南海トラフ巨大地震に対しては直近の課題と認識。レベル2に対応した整備を進める他、「幹線道路の啓開が重要だ」と考える。豪雪対策は除雪機械の増強や効率化、退避スペースの設置に取り組む。
 地域づくりに向けては、まずは大阪湾岸道路西伸部や淀川左岸線延伸など大阪湾周辺の環状道路と高速道路のミッシングリンク解消、阪神港の機能強化を重要施策とし「必要な整備を着実に進めていく」との考えを示した。
 一方、インフラメンテナンスを重要な課題と認識。「法定点検に基づく対策を確実に効果的に進めていく必要がある」とした。その上で、生産性の向上が不可欠とし、「ICT活用、週休2日の実現などで長時間労働を是正し、働き方改革を通して地域の守り手である中小建設業を安定的に発展させることが大切」と強調。「これらの施策の実現に向けては国交省が先頭に立って知恵を出し汗をかいていく」と誓った。
略歴 黒川 純一良氏(くろかわ・じゅんいちろう)1986年大阪大学大学院工学研究科修了後、旧建設省採用。近畿地方整備局河川部長、水管理・国土保全局水資源部長などを歴任し7月31日付で着任。兵庫県出身、57歳。