国土交通省岡山国道事務所は、国道2号「倉敷立体事業」を進めており、高梁川大橋の架設に伴う護床他工事2件の一般競争入札を第2四半期にそれぞれ一括審査方式(※)で公告する。
高梁川大橋の4車線化に向けて、現大橋(2車線)の上流側で新橋梁(2車線)の建設が進められている。今回の工事では、近接する、現橋と新橋それぞれの橋脚の間にプレキャストコンクリート製の中仕切壁を設置することで、河川の流れをスムーズにさせる。対象の橋脚は右岸側4基と左岸側5基。また、流水が川底を削り取る「洗掘」を防ぐため、コンクリート2次製品による護床工も行う。工期は10カ月間。場所は倉敷市片島町〜船穂町船穂。
設計はエイト日本技術開発(岡山市北区)が担当した。
倉敷立体事業は、国道2号の倉敷市新田から同市船穂町船穂までの延長7・7`区間を対象に、渋滞の緩和などを図るために4車線化する工事。2007年度から着手し、起点の新田から片島町までの5`区間で工事が完了している。17年度末の事業進捗率は約74%。18〜19年度には残り2・7`区間の工事を終え、19年度中に全線を開通させたい考えでいる。
総事業費は209億円。18年度事業費は25億5000万円で、このうち岡山県が8億5000万円を負担する。
(※)一括審査方式とは、入札参加資格要件などを共通化できる複数の工事の発注が同時期に予定されている場合、競争参加申込者からの技術資料の提出を一つのみとし、技術審査や評価を一括して実施することで、発注者・競争参加者双方の入札事務手続きの負担軽減を図る制度
「提供:建通新聞社」