富士市は、市内の高次・救急医療を担い築30年以上が経過している富士市立中央病院(高島町50)の建て替えに向けて、4月に庁内の建設検討委員会を設置した。10年後の開院を目指して検討を進める。
同市では、2017年度から院内の新病院建設検討委員会で整備方針、中央病院の役割、方向性などの検討をスタートした。現段階では、具体的な整備スケジュールは未定となっているが、18年度は引き続きさまざまな課題を整理する予定だ。
小長井義正市長は18年2月の定例会で、庁内の検討後、市民の代表者を交えた組織の設置、基本構想、基本計画などを進め、現施設の耐用年数が残り10年程度となっているため、耐用年数を迎えるおおむね10年後の開院を目指すとしている。地域の医療機関との医療連携を進めるとともに、新病院は救急医療、災害医療、高度医療、周産期医療、がん医療、地域医療連携について強化、充実するべきだと答弁している。
現病院は、本館と別館、エネルギー棟、車庫、ポンプ室、排水処理棟、マニホールド棟などで構成している。本館は鉄筋コンクリート造7階建て、別館は鉄筋コンクリート造3階建て、エネルギー棟は鉄筋コンクリート造2階建ての延べ3万1366平方b。一般病床504床、結核病床10床、感染症病床6床で合計520床。主に施設は1984年に建設した。
提供:建通新聞社
(2018/8/8)
建通新聞社 静岡支社