県農林水産部農林水産政策課は「千葉県農林水産関係施策概要」の2018年度版をまとめた。同部の一般会計予算額は512億1771万円で、2017年度6月補正後予算と比較して7・1%増となった。一般会計と特別会計を合わせた総額は7・1%増の517億1676万円。本年度は県農林水産業振興計画(18〜21年度)の初年度で、同計画に基づく各種施策に生産者や関係団体と一体となって取り組む方針。
一般会計の投資的経費は対前年度比12・9%増の277億5831万円。投資的経費のうち普通建設費は16・1%増の231億5592万円。普通建設費の補助・単独の別は、補助事業が13・3%増の205億9364万円、単独事業が45・7%増の25億6227万円。
各課別の予算額は、@農林水産政策課125億1742万円(対前年度6月補正予算後比0・9%減)A団体指導課9億1773万円(同1・8%減)B生産振興課36億3217万円(同16・0%増)C流通販売課2億9492万円(同16・4%増)D担い手支援課22億693万円(同67・6%増)E農地・農村振興課39億1994万円(同5・9%増)F安全農業推進課1億2617万円(同5・1%増)G耕地課164億8794万円(同2・8%増)H畜産課8億3141万円(同53・7%減)I森林課34億3111万円(同0・3%減)J水産局水産課9億9392万円(同22・8%増)K水産局漁業資源課6億2223万円(同3・4%増)L水産局漁港課52億3523万円(同72・6%増)。
主要事業では、土地改良事業に153億157万円、拠点漁港整備事業に23億5790万円、森林整備事業に2億3666万円、イノシシ等有害鳥獣被害防止対策事業に3億3000万円の事業費を措置。また、新規事業としてスマート農業導入実証事業を300万円の事業費で実施する。
土地改良事業の主な事業内容は県営用排水改良事業21億6300万円、経営体育成基盤整備事業30億円、農地防災事業19億8565万円、直轄事業負担金37億789万円など。農地防災事業では、災害に強い農業農村を構築するため、排水施設の整備や老朽化した農業ため池の改修、地すべり防止施設の整備など防災・減災対策工事を実施する。
また、拠点漁港整備事業の事業内容は、銚子漁港に17億1460万円、片貝漁港に21億30万円、勝浦漁港に2億7300万円、富津漁港に1億6000万円の事業費を措置。銚子漁港で外郭施設の設計やケーソン製作の準備工事、導流堤の補修を行い、片貝漁港では漂砂の流入量を軽減させるための防砂堤を整備。勝浦漁港では耐震性の不足する橋梁の架け換え工事を実施。富津漁港では船揚場の整備及び仮締切の撤去を行う。
このほかでは、6次産業化推進事業1億6700万円、園芸産地パワーアップ事業7億4800万円、県農産地パワーアップ事業2億7000万円、浜の活力再生プラン推進支援事業2億5746万円、海域環境に配慮した漁場の整備事業5770万円、耕作放棄地総合対策事業1億4275万円など。