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建通新聞社(神奈川)
2018/08/08

【神奈川】NEXCO中 小田厚下り16橋補強へ設計

 中日本高速道路会社(NEXCO中日本)は小田原厚木道路の大規模更新・修繕で、厚木〜小田原西インターチェンジ(IC)間の下り線に架かる矢作高架橋など16橋の補強設計を始める。3橋13連の床版取り換えや1橋1連の桁連結のための基本設計、13橋48カ所の支承取り換えなどに伴う詳細設計、全16橋の特定の橋脚に照準を合わせた落橋防止構造20カ所の詳細設計が内容。所管の東京支社がこれらを一括した業務(税込み参考業務規模1億6000万円程度)の委託先を公募型プロポーザル方式で11月に決め、およそ1年の履行期間で成果を得て後続の工事などに備える。
 設計対象は、小田原西IC(小田原市)から厚木IC(厚木市)に向かって▽早川橋(鋼桁2連)▽舞鶴高架橋(PC桁1連+RC1連)▽石原高架橋(PC桁3連+RC2連)▽川端高架橋(鋼桁6連+PC桁3連+RC5連)▽穴部高架橋(PC桁4連+RC3連)▽狩川橋(鋼桁3連)▽蓮正寺高架橋(RC7連+鋼桁1連)▽酒匂川橋(鋼桁3連)▽飯泉高架橋(RC7連+PC桁1連)▽矢作高架橋(鋼桁10連+RC10連)▽森戸高架橋(RC8連+鋼桁10連)▽中村川橋(鋼桁2連)▽吉沢高架橋(PC桁1連+RC2連)▽広川高架橋(鋼桁2連)▽鈴川橋(PC桁1連+RC1連)▽玉川橋(鋼桁3連)―の16橋。
 内容ごとに見ると、床版取り換え基本設計は酒匂川橋の鋼単純合成鈑桁1連、矢作高架橋の鋼単純合成〜鋼4径間連続鈑桁10連、中村川橋の鋼単純合成・鋼3径間連続鈑桁2連の合計3橋13連を、「全断面取替工法」での施工を前提に進める。桁連結基本設計は玉川橋のうち鋼2径間連続鈑桁の1連で行う。
 支承取り換え詳細設計は狩川橋・矢作高架橋・中村川を除く13橋の48カ所で、仮受けブラケット付属物などとともに実施して最適な構造を選ぶ。落橋防止構造20カ所の詳細設計は全16橋の橋脚のうち、桁高が異なる掛け違い橋脚のパラペット耐震補強が目的だ。
 これらの作業を踏まえて施工計画を立案し、工事発注や協議説明のための図面などを作成する。
 プロポ手続きは橋梁設計の競争参加有資格者から8月21日まで参加表明書、10月17日まで技術提案書を受け付けるなどして、11月9日の特定通知、12月6日の見積もり合わせを予定。360日の履行期間を設定している。

 −西湘BPのPC3橋も補強へ設計−

 またNEXCO中日本は、西湘バイパスの早川〜石橋IC間(小田原市)に架かる▽小田原港橋(小田原港東橋・小田原港中橋・小田原港西橋)▽小田原高架橋▽横磯橋―のPC3橋を補強するための設計をスタートさせる。小田原港中橋(PC3径間連続エクストラドーズド、270b)の上部工補強基本設計、小田原中橋の主塔2基と小田原高架橋(PC5・8・9径間連続箱桁3連、約830b)の壁式+3柱式橋脚23基を対象とした耐震補強詳細設計、小田原高架橋と横磯橋(PC2径間連続ラーメン箱桁、約76b)の落橋防止構造物27カ所・支承25カ所の詳細設計などが内容だ。
 小田原厚木道路下り線16橋の補強設計と同様、東京支社が公募型プロポーザル手続きを通じて11月に業務(税込み参考業務規模9000万円程度)の委託先を決定。およそ1年をかけて成果を得ることにしている。

提供:建通新聞社