日本工業経済新聞社(茨城)
2018/08/07
【茨城】県常総工事が294号4車化推進/筑西三和線は地盤改良
県常総工事事務所(園部浩久所長)の2018年度主要事業概要によると、国道294号4車線化で残る道の駅「しもつま」以北の約1・6q区間について整備を推進するほか、下妻市原地内と大園木地内で交差点改良を実施する。八千代町内を走る筑西三和線の整備では道路改良や地盤改良などを進める。八間堀川の改修では下妻市道7号橋改築で迂回路設置や地盤改良、橋梁下部工などを推進する。
国道294号は県西地域における南北軸の主要幹線道路。慢性的な渋滞を緩和するため、常総市中山町〜筑西市野殿までの27・5q区間で01年度から4車線化を推進。常総工事事務所管内の計画延長は22・5q(常総市中山町〜下妻市下宮)で、幅員は25/14m(4車線)。総事業費は約122億円で、17年度末時点の進捗率は97%。
これまでに約20・9qで拡幅を完了しており、18年度は残る道の駅「しもつま」以北の約1・6q区間について4車線化を進めるほか、下妻市原地内と大園木地内で交差点改良を実施する計画だ。
主要地方道筑西三和線は県西地域と県央地域を連絡する筑西幹線道路の一部として整備を推進。筑西土木事務所管内の鬼怒川大橋南〜八千代町の広域農道「ライブライン」を連絡することで、国道125号まで接続する。
常総工事事務所管内の計画延長は2・14qで、幅員は23・5/6・5m。総事業費は約46億円で、17年度末時点の進捗率は42%。18年度は用地取得、道路改良工事、地盤改良工事を推進していく。
一級河川八間堀川では洪水対策として河川改修(下妻市加養〜常総市水海道橋本町、L15・38q)を進めている。15年の関東・東北豪雨の際には下流部工区で堤防決壊などが発生し、17年7月に決壊した一連区間の再改修を完了した。
現在は上流部となる千代川工区(L4・65q)の河川改修を推進している。02年度に着手し、18年度は常総市道3号橋の取付道路工事、下妻市道7号橋改築に伴う迂回路設置工事などを行い、上流部への整備延伸を図る。このほか河川改修に向けた用地取得や取水堰の予備設計などを進める。
18年度主要事業の概要は次のとおり。
【一般国道294号常総拡幅】
〔常総市中山町〜下妻市下宮〕
◆全体計画=L22・5q、W25/14m、総事業費122億円
◆事業年度=01年度〜
◆進捗率(17年度末)=97%
◆18年度事業=道路舗装工事、交差点改良工事
【主要地方道筑西三和線整備】
〔八千代町下山川・西大山〕
◆全体計画=L2・14q、W23・5/6・5m、総事業費46億円
◆事業年度=12年度〜
◆進捗率(17年度末)=42%
◆18年度事業=用地取得、道路改良工事、地盤改良工事
【一級河川八間堀川改修】
〔下妻市加養〜常総市水海道橋本町〕
◆全体計画=L4・65q、W31・4〜20・4m、総事業費30億円
◆事業年度=02年度〜
◆進捗率(17年度末)=73%
◆18年度事業=市道3号橋の取付道路工事、市道7号橋改築に係る迂回路設置工事・地盤改良工事・橋梁下部工事・排水樋管工事、用地買収、取水堰設計委託