概算10億 18年度は測量・設計 19年度から着工 水産基盤整備 水産庁が採択 水産庁は美津島南地区水産生産基盤整備事業を採択した。これを受け事業主体となる対馬市が事業に着手。測量・設計業務に着手することとなった。防波堤や護岸、船揚場の改良とともに、外防波堤の整備が中心で、高浜漁港と根緒漁港が対象だ。事業期間は2018年度から24年度までの7年の予定で、概算事業費として10億円が見込まれている。
同事業は高浜漁港と根緒漁港で計画。関係者によると、このうち高浜漁港では、北防波堤(改良)L=115b、M護岸(改良)L=10b、A防波堤(改良)L=41b、C防波堤(改良)L=80b、外防波堤L=30bを予定。一方、根緒漁港では、北防波堤(改良)L=55b、南防波堤(改良)L=240b、船揚場(改良)L=15bが整備される。
市は事業初年度の18年度に関し、高浜漁港における北防波堤(改良)、M護岸(改良)、A防波堤(改良)、C防波堤(改良)の測量・設計業務を計画している。翌19年度は北防波堤(改良)やM護岸(改良)の工事を優先する考え。以降、A防波堤(改良)、C防波堤(改良)、外防波堤整備を進める方針だ。一方、根緒漁港については20年度に測量・設計業務に着手する。21年度には船揚場(改良)を優先し工事に入り、22年度以降は北防波堤(改良)と南防波堤(改良)に取りかかる。
高浜漁港では蓄養水域が不足。出荷調整機能の強化を図る目的で、防波堤を整備する。根緒漁港では防波堤からの越波により漁船・漁具の被害が発生。このため、既存防波堤の改良などが行われる。これまでに、高浜漁協が市に対し、防風柵整備や外防波堤延伸、防波堤かさ上げ、船揚場の新設などを求めてきた。