高松市は、塩江温泉郷活性化の起爆剤として観光施設を整備することなどを盛り込んだ観光活性化基本構想を策定しており、事業化に向けて「道の駅しおのえエリア」の測量調査を東洋コンサルタント(高松市)に委託した。開発対象エリアの設定や諸条件を整理するため、約3万平方bを対象に現地測量を行う。調査期間は11月30日まで。市では、この調査結果を基に整備コンセプトをまとめる。
塩江温泉郷観光活性化基本構想では、塩江地域の強みを生かした集客のために、温泉郷(自然)の玄関口となる「道の駅しおのえエリア」、自然に囲まれた体験ができる「奥の湯エリア」に分け、各エリアの特性を踏まえた整備内容を検討する。
道の駅しおのえ・自然休養村センター跡地などの「道の駅しおのえエリア」では、国道沿いという立地を生かすため、立ち寄り客をターゲットとした施設を検討。医療、物販・飲食、温浴、観光情報発信などの機能を備えた施設の一体的整備を目指している。地元調整や整備コンセプトがまとめれば設計の外注へ向けて予算の確保を行う。
奥の湯公園などの「奥の湯エリア」では、源泉と自然に囲まれた立地を生かすため、ディープな体験ができ、「わざわざ訪れる価値のあるエリア」への脱皮を図る。自然に囲まれる体験ができる奥の湯公園キャンプ場の再整備などの他、一定のインフラ投資がなされている奥の湯公園内に新たな温浴施設などを整備する方向で検討を進める。今後、予算確保ができれば約1万平方bを対象に測量・調査に着手する。
提供:建通新聞社