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日刊建設工業新聞
2018/08/07

【鳥取】町道中山インター線/甲川渡河橋の実施設計業務

 大山町の町道中山インター線に整備する橋梁計画のうち、西部総合事務所米子県土整備局は甲川を渡す橋梁の実施設計業務を9月にかけて発注する。委託設計金額4000万円近くの大型業務で、県内コンサルを対象とした「簡便型総合評価」を適用する見通し。
 インター線は山陰道・中山ハーフICと国道9号を直結させる道路。IC北側の同町赤坂地区は、温泉付き分譲住宅「ナスパルタウン」があり町人口が増えているほか、町立図書館や福祉施設、温泉などコニュニティー施設が集積している。
 しかし、国道9号までのアクセスが悪く、町が県にインター線の新設を要望。これを受けて、県が昨年度から過疎代行によって橋梁部分の事業に着手した。
 米子県土計画調査課の説明では、インター線はナスパルタウン内の町道と、中山中学校前を走る町道とのT字交差点(新赤坂橋西詰め)を起点に北上。JR山陰本線や甲川をまたぎ、その後国道9号・はまなすPA付近に連絡する延長600b、幅員7・5(10・0)b。
 このうち県は技術力が必要なJRと甲川を渡る橋梁部を担当する。昨年度は2橋の予備設計に入っており、今年度は(仮称)甲川渡河橋の実施設計を進める。
 同課は「渡河橋の橋長は60〜70bで8月から9月にかけて発注する」と話しており、タイプはPC橋となりそう。年度内にかけて詳細をまとめる。また、JR橋(PC20b)の実施設計は来年度以降に着手する。
 県が町に代わって整備する2橋の事業費は、21年度まで5カ年計画で3億6000万円が見込まれている。

日刊建設工業新聞