岡崎市は、本宿駅周辺地域拠点整備として、区画整理により進める方針で概略設計に着手した。玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)に落札額1437万円(税別)で業務を委託、2019年3月22日を設計工期として、計画の概要をまとめる。
計画によると、本宿町と舞木町にまたがる17・5fを対象に、区画整理により基盤整備を進める。今回の設計では道路や公園、調整池などの配置から、計画のアウトラインを固める考え。また、延長や面積などの各施設規模から概算の事業費を試算するとともに、公共施行や組合施行など事業主体についても検討していく方針だ。
同計画は、名鉄本宿駅を中心とする新たな街づくりを進めるもので、対象は本宿町をはじめ舞木町、池金町にまたがる約40f。開発計画の円滑な進捗を図るためにも、現在の市街化調整区域から市街化区域への編入を目指す。単独編入の他、周辺地域を含む編入などについて検討。将来的には、名鉄名古屋本線南側の市街化区域との連続性なども視野に入れる。
18年度事業では、同地区の開発基礎調査を国際開発コンサルタンツ名古屋支店(名古屋市中区)に委託するとともに、愛知県など関係機関と協議、調整を図る。また、地元の街づくり組織「本宿・山中まちづくり協議会」に対して支援していく。市では地元との連携を図り計画の推進を図る方針で、事業化に向けた整備計画の検討を進める。
同地域は、名鉄名古屋本線を挟んで、東名高速道路と国道1号が隣接する他、新東名高速道路額田インターチェンジからのアクセス道路「国道473号バイパス」が接続するなど基幹交通の結節点を形成する。東の玄関口と位置付ける同地域とその周辺では、全区画に企業進出している岡崎東部工業団地の他、将来的には大型店舗の進出打診を受けていることなどを鑑みて、新たな拠点整備を打ち出した。
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建通新聞社