名古屋市住宅都市局は、名駅4丁目周辺地区のまちづくりで、地下鉄新駅設置可能性検討調査を中部復建(名古屋市昭和区)に委託した。納期は2019年3月15日。本年度は概算事業費の算出や新駅工事で想定される課題や影響を整理する方針。
新駅設置は、東山線名古屋駅〜伏見駅間に新駅を設置する費用として100億円を試算している。本年度業務では、新駅のレイアウトや施工計画・工期を検討した上で概算事業費を算出する。また、新駅の設置を想定している箇所は、名古屋高速都心環状線の橋梁下部工のフーチング基礎直下に位置するため、開削工で工事を施工する場合の課題や影響を整理する。
名駅4丁目周辺地区のまちづくり検討では、新駅設置可能性検討の他、民間開発の整備促進に向けたスキーム検討と同地区の地域資源を生かした魅力向上策を探る業務を本年度に実施する計画。
スキーム検討は、名駅4丁目周辺地区の開発の方向性を検討する業務として実施する。同地区は、市が重要な地域資源と位置付ける大規模な民間市場があるなど、ポテンシャルが高いと見ている。一方、老朽化した建物が多く、土地活用の余地が大きい状態となっている。そこで民間活力を生かした開発手法について、市・民間事業者の双方におけるメリットなどを整理した上で、実施可能なスキーム案をまとめ、整備に向けた機運醸成を図る。
地域資源を生かした魅力向上策は、名古屋駅から徒歩圏内にある柳橋市場、納屋橋・堀川、四間道、円頓寺商店街などの地域資源を生かすため、各地区のまちづくり方針を整理し、地区間をつなぐ交通の在り方や、回遊性の向上策を考える。
提供:建通新聞社