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北陸工業新聞社
2018/08/04

【福井】赤外線の熱画像で判定/外壁劣化浮き調査福井初セミナー/JAIRA 

 一般社団法人日本赤外線劣化診断技術普及協会(JAIRA)は1日、工法の特長点をアピールする福井県内初のセミナーを開催した。発注機関の県市や大学、コンサル、施工関係者ら約45人が聴講した。会場は、福井市下六条町の福井県中小企業産業大学校で。
 セミナーは参加者を、考え方や特長点を中心に研修する組と、具体的な方法論を学ぶ組とを部屋分けして実施された。
 建築物が劣化し外壁のタイルや石貼り、モルタルなど落下する恐れがあるとの指摘(建築基準法第12条第1項)を受け、赤外線調査法では熱画像を用い、浮きや剥離部などを現地撮影、画像解析、診断し、適切な結果を得るとしている。
 講師は会員で技術責任者を務める西野孝明氏(キューブコンセプト)と南出重克氏(ジビル調査設計)が務め、赤外線法の概論からJAIRA赤外線のガイドラインと信頼性、調査の流れ、画像事例までを詳説。参加者は撮影位置から熱画像や可視画像、壁面温度までの記録についてトレーサビリティが図られデータ収集する同法に関心を深めていた。
 また翌2日は会場の中産大中庭から外壁を赤外線サーモグラフィを用いて実習もした。
 協会の近畿支部長を務める杉山達哉氏(スギテック代表取締役)は「今後も工法の優位性を広め、会員拡大を進めたい」などと抱負も合わせ話した。

hokuriku