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建通新聞社(東京)
2018/08/06

【東京】都 高輪地区まちづくりを具体化へ

 東京都都市整備局は、環状第4号線の整備に合わせた高輪周辺まちづくりの推進を目的に「平成30年度高輪地区まちづくり事業化検討」業務をオオバ(目黒区)に委託した。都有地である衆議院高輪議員宿舎跡地を、道路用地や周辺のまちづくりの種地として活用していくため、権利者や地元町会などの意向を踏まえながら土地利用や公共施設整備計画などを検討し、地区計画のたたき台を作成する。土地区画整理と共同化を一体的に行う事業手法や民間活力の導入についても併せて検討し、年度内に基本計画案としてまとめる。環状第4号線の2019年度の事業着手を見据え、まちづくりの在り方を探っていく考えだ。
 環状第4号線は、港区高輪3丁目の第一京浜を起点、江東区新砂3丁目の永代通りを終点とする延長約29`の都市計画道路。品川駅周辺の開発が本格化したことなどを受け、都は、品川駅の東西連絡道路として同路線を延伸する形で都市計画を変更し、「港区港南1丁目〜白金台3丁目間」建設事業として街路を新設することを決めた。旧海岸通りから国道1号までの「高輪・港南区間(延長1・3`)」を平面と橋梁構造、国道1号から目黒通りまでの「白金台区間(延長0・8`)」を平面構造で整備することを計画している。
 衆議院高輪議員宿舎・高輪職員宿舎の跡地(港区高輪3ノ13ノ57他、面積1万3691平方b)はこのルート上にあり、都が12年度に取得した。道路敷地として利用するとともに、密集市街地が広がる沿道のまちづくりの種地として活用する。
 まちづくりに先立ち、土地利用の計画や、環状第4号線の整備を考慮した地区内の交通処理方針、必要な区画道路・通路を検討し、公共施設の整備計画を具体化。これらを基に、用途地域や土地利用方針、地区施設の整備方針などを取りまとめ、「環状第4号線高輪地区」地区計画のたたき台を作成する。
 並行して土地区画整理事業の事業計画案と、権利者による共同化事業の基本計画案についても検討する。この二つを一体的に行う事業手法や民間事業者の活用方法を探りながら、共同化事業の計画作成などを支援する事業協力者の選定方法や募集対象企業、選定体制などについても検討する。

提供:建通新聞社