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建設経済新聞社
2018/08/03

【京都】29年度総合評価(簡易型)状況 逆転は入札額4位以下が6割

 京都府が29年度に実施した総合評価競争入札(簡易型)の試行状況等が2日明らかになった。
 30年度第2回総合評価競争入札委員会(委員長・谷口栄一京都大学名誉教授)で府が報告した。
 29年度の総合評価の件数は115件(231件。カッコ内は28年度)。内訳は、土木一式が技術重視型12件(22件)、地域活性型A89件(160件)、地域活性型B2件(17件)、舗装が技術重視型1件(−)、地域活性型A4件(11件)、地域活性型B2件(8件)、建築一式が技術重視型0件(−)、地域活性型A0件(1件)、地域活性型B0件(1件)、建築設備が地域活性型(設備)5件(11件)。
 平均参加者は8・2社(11・5社)、平均落札率は89・6%(88・8%)。逆転件数[割合]は49件[42・6%](134件[58・0%])。くじ発生件数は9件[7・8%](13件[5・6%])。
 逆転数の内訳は、入札額順位の2位が11件(39件)、3位が8件(30件)、4位以下が30件(65件)となり、4位以下が約6割を占めた。
 平均逆転率(逆転額/予定価格)は0・08%(0・10%)、最大逆転額は38万円(46万円)。
 履行状況によると、29年度は対象115件のうち21件で完了しており、工事成績点平均は76・8となり、全工事成績点平均74・4より高かった《グラフ参照》。なお28年度は対象231件で工事成績点平均は76・0、全工事成績点平均は74・8。
 委員からは「平均落札率、くじ発生状況、逆転状況は(国の)直轄工事の発注状況とよく似た状況」などの意見があった。
 府は「29年度の総合評価は全体の約1割程度だったが、30年度は(これまで通り)約2割程度になる」と見通しを示した。
 その後、29年度抽出案件として3件の工事(▽八幡木津線地方道路交付金工事(山北29地道交第22号の1の1)他▽東中央線(鹿背山橋)地方道路交付金(街路)工事(山南29地道交(街路)第5639号の1の1)大井手川総合流域防災・統合河川(経対・防安)工事▽花尻川通常砂防(防災安全)工事(京29通常砂(防安)第7500号の1の1))について審議した(審議は非公開)。