新潟県道路メンテナンス会議(会長・大江真弘北陸地方整備局新潟国道事務所長)の18年度第1回会議が2日、新潟市中央区の県自治会館で開かれた。17年度の点検状況や18年度の点検計画のほか、構成機関の取り組み状況について報告が行われた。
県内の道路を管轄する国、県、市町村とネクスコ東日本で構成され、この日は各機関の代表43人が出席した。あいさつに立った大江会長は「18年度で点検計画の1巡目が完了する。メンテナンスサイクルを確実に回すためのセカンドステージに向けて、課題を話し合いたい」と述べた。
始めに、14年度から5カ年の計画で進行中の橋梁・トンネル・道路附属物等点検について進ちょく状況が報告された。17年度までの点検実施率は橋梁77%、トンネル75%、道路附属物等72%となり、全体で75%の進ちょく率。概ね計画通りに進んでいるとした。橋梁のうち、最優先で点検すべきとされる緊急輸送道路を跨ぐ跨道橋は約79%、跨線橋は80%、緊急輸送道路を構成する橋梁は85%まで完了した。緊急に措置を講ずべき状態である判定区分4は、橋梁が1橋、トンネルと道路附属物等がゼロだった。
18年度の点検予定数は橋梁が5253、トンネルが101、道路附属物等が395。地域一括発注も継続して行い、16市町村の約1070施設を対象に点検を進める。
取り組み事例の紹介では、若手職員や高校生を対象としたインフラメンテナンス講習会の開催、三条市による包括的維持管理業務委託などが挙がった。参加者は今後の活動に生かそうと活発な意見交換を行った。