横浜市環境創造局は2026年の国際園芸博覧会(花博)招致を目指す「旧上瀬谷通信施設」の一部へ公園を整備するための検討に乗り出す。面積約50fの広域公園を想定しており、花博の開催などを考慮した基本構想案を作成するとともに、公民連携の可能性も探って工程・概算事業費を詰めていく。これに伴う業務(税込み概算業務価格約2000万円)の委託先を公募型プロポーザル方式で9月中に選定。18年度内に成果を得て、19年度以降の事業化に備える。
旧上瀬谷通信施設は瀬谷区と旭区にまたがる面積約242fの米軍基地跡地。市はこのうち国有地を中心とする80〜100fに会場を設けて26年4〜9月に花博を催し、閉幕後には会場の主要区域を公民連携手法で公園とする案を持っている。また、18年度内に全域の土地利用基本計画案をまとめる方針だ。
市環境創造局は「旧上瀬谷通信施設跡地における公園事業化検討業務委託」と題して8月1日に公募型プロポの手続きを開始した。業務を通じ、面積約50fの広域公園の整備を想定しながら▽機能要件▽グリーンインフラの活用▽植物性廃棄物の有効活用▽動植物と生態系の保全▽地球温暖化対策▽災害時の活用―などを検討。その上で、今後のまちづくりや花博などと整合させた基本構想案を作り、導入施設の規模・容量を考えてゾーニングする。
公民連携の可能性は計画段階から管理運営までを見据えて探る。工程は花博前後の段階的な整備を念頭に、花博での施設利用なども想定して立案する。概算事業費は整備費と維持管理費を合わせて算出する。
プロポは▽建設コンサルタント等の業務(細目=建設コンサルタント・都市計画・まちづくり)▽造園設計▽土木設計―の全てを3位以上で登録している市内事業者または準市内事業者に参加してもらう。8月10日まで参加意向申出書、8月31日まで提案書を受け付けるなどして、9月中旬の特定通知、9月下旬の結果発表を予定。19年3月18日が履行期限となっている。
―花博招致の調査も別途―
一方、花博招致を巡っては、市政策局が▽輸送計画▽関連基盤・インフラ整備の概略▽事業展開イメージ―などを検討する調査業務(税込み概算業務価格約2500万円、各種調査企画)の委託先を公募型プロポーザル方式で選ぶ。8月2日まで参加意向申出書、8月27日まで提案書を受け付けるなどして、9月12日をめどに特定通知する予定だ。
提供:建通新聞社