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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/07/31

【茨城】ひたちなか市が中央図書館建て替え/4カ所を整備候補地に

 ひたちなか市は中央図書館の建て替えを検討している。整備候補地として現況敷地(元町5―3)、市営元町駐車場敷地(元町4―4)、青少年センター・生涯学習センター・市営勝田中央駐車場等敷地(勝田中央14―2、―9)、東石川第四公園グランド敷地(石川町25)の4箇所を選定して比較検討。施設規模を延べ床面積約5500u、駐車場は110台で計画した場合、現況敷地では必要な施設規模で整備できないことが分かった。
 中央図書館は1974年の開館で、規模はRC造2階建て、延べ1868・14u。経年による劣化で施設の老朽化が進んでいる上、規模や機能についても課題が多い。
 まず開架スペースや閉架書庫の不足から蔵書冊数が十分ではなく、閲覧席や学習席、ロビー、飲食コーナーなどのスペースも狭小。また視聴コーナーを設置していないため、主に貸出・返却などを目的とした施設となっている。
 そのほかロビーや飲食コーナーの音が一般室に響く、エレベーターが未整備などの問題点を有する。
 市民および有識者で構成される図書館協議会から答申された「ひたちなか市立図書館の今後のあり方」で中央図書館は建て替えが必要であるとの提言が出されたこともあり、市では建て替えについて総合的な調査、研究および検討を進めている。
 市がまとめた整備調査報告書によると、施設規模は開架スペース面積を一般的な広さとする場合は約4800u、ややゆとりを持たせた場合は約5500uで想定。駐車場は入館者数を参考に110台程度のスペースが必要と試算。
 整備候補地は利便性を考慮して中心市街地または隣接地にある市の所有地とした。この条件に該当するのが現況敷地、現況敷地に隣接する市営元町駐車場敷地、青少年センター・生涯学習センター・市営勝田中央駐車場等敷地、東石川第四公園グランド敷地の4箇所。
 整備候補地の比較検討を行うに当たっては、延べ床面積を約5500u、駐車場を110台として調査。その結果、現況敷地では面積が狭いことなどから建築可能な建物の面積が4561・92uとなり、必要な施設規模を整備できないことが判明した。
 市営元町駐車場敷地は現在の中央図書館の隣接地。3階建ての建物で想定する施設規模を確保可能。必要な駐車スペースを確保する場合は、中央図書館敷地に3階建ての立体駐車場を整備する必要がある。
 青少年センター・生涯学習センター・市営勝田中央駐車場等敷地には17年秋に移転した旧青少年センターや旧生涯学習センターが立地。駐車場は市営(37台)のほか、商工会議所用(67台)のものも存在する。
 建物は3階建てで想定する規模を整備できる。駐車場は敷地内に平面駐車場を整備する場合は110台分が確保可能。ただし、現在の市営勝田中央駐車場と商工会議所用駐車場分を加えた210台分を整備するためには立体駐車場が必要。
 東石川第四公園グランド敷地には野球場や石川町プールが立地。2階建ての建物で想定規模の施設整備が可能。駐車場は、敷地内に平面駐車場で110台が確保できる。
 今後はアクセス性や利便性、整備コストなどを加えて調査を進め、整備候補地について総合的に検討していく。具体的な建設地決定の時期は現段階では未定。