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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/07/30

【茨城】県移動性・安全性委員会が159カ所で対策検討/県内主要渋滞箇所


 県内の交通関係者で組織している県移動性・安全性向上委員会が26日に国土交通省常陸河川国道事務所で開かれ、県内道路の渋滞対策や事故対策を話し合った。渋滞対策を協議する移動性については、主要渋滞箇所として選定した288カ所の対策の進捗を確認。また対策が未実施の159カ所について各道路管理者が対策を検討していくことが報告された。そのうち直轄国道(常陸河川国道が担当)では、主要渋滞箇所105カ所のうち69カ所は対策に着手しており、残る36カ所についてバイパス整備や現道拡幅などの具体化を検討していくと説明があった。さらに、新たな渋滞箇所として3カ所を候補地として検討していくことが報告された。

 委員会では県内道路の渋滞対策として、主要渋滞箇所288カ所を2013年1月に公表。渋滞対策を立案し、進捗状況を毎年確認している。また、最新の交通状況を分析し、対策が完了した箇所で交通状況が改善した箇所は渋滞箇所の解除を行っている。
 委員会事務局の常陸河川国道事務所の説明によると、主要渋滞箇所288カ所のうち、対策が完了しているのは42カ所(交差点改良など4カ所、拡幅事業24カ所、バイパス・都市計画道路などの新設14カ所)、対策中(事業中)は84カ所、対策未実施が159カ所。今回の審議では、新4号国道古河小山バイパスの上大野東交差点について、同バイパスの全6車線化事業が16年12月に完成したことにより主要渋滞箇所を解除することに同意した。
 さらに、新たな渋滞箇所として新規の幹線道路や高速道路IC、大型商業施設・大規模物流施設の直近の交差点として3カ所を候補地として抽出した。3カ所は新4号国道消防署前(五霞町)、国道50号下館バイパス横塚入口(筑西市)、県道牛久赤塚線の(仮称)イオンモール東側出入口(つくば市)。これらは現地観測などを踏まえ検証していく。
 また、対策が未着手の159カ所について、周辺交通への影響を踏まえながら各道路管理者が対策を検討していくことが報告された。そのうち直轄国道(常陸河川国道が担当)では、主要渋滞箇所105カ所のうち69カ所は対策に着手しており、残る36カ所についてバイパス整備や現道拡幅などの具体化を検討していくと説明した。
 そのほか、大きな改良をせずに少ない費用でスピーディーに実施する「ピンポイント対策」を説明。そのうち国道6号大みか町6丁目交差点周辺(日立市)について、国道6号の滞留長の延伸や交差する山側道路の右折車線の2車線化などにより渋滞が緩和した事例を紹介。さらに、国道6号矢頭南交差点(茨城町)について、イオンタウン水戸南の利用車両などにより渋滞が発生しているため、右折車線の延伸や右折車線と直進車線間の導流帯(ゼブラ)設置による対策の詳細検討を行っており、本年度に対策を実施する予定と説明した。
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 直轄国道(常陸河川国道が管轄)の主要渋滞箇所105カ所のうち、対策を検討している36カ所は次のとおり。
 ◆国道6号=高萩市東本町、日立市田尻町、東海村二軒茶屋、東海村駈上、水戸市警察学校入口、茨城町小鶴西、茨城町茨城東高校北、かすみがうら市下土田南、かすみがうら市下稲吉、土浦市中貫工業団地入口、龍ケ崎市牛久沼東、取手市藤代、取手市小浮気、取手市国道294号入口、取手市(仮称)新町1丁目
 ◆国道50号=水戸市水戸駅前、水戸市中央郵便局前、水戸市大工町、水戸市大工町2丁目、水戸市自由ヶ丘、水戸市新原三差路、水戸市赤塚2丁目、水戸市赤塚郵便局前、水戸市赤塚1丁目、水戸市大塚池の端、水戸市上中妻小入口、水戸市内原跨線橋北、水戸市水戸工業高校東、水戸市サントル千波、水戸市河和田町南、水戸市河和田町、笠間市稲田、筑西市門井、筑西市(仮称)向川橋
 ◆国道51号=水戸市塩崎、鉾田市原子力機構南門前