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建設経済新聞社
2018/07/30

【京都】ブロック塀の撤去等対応方針 水道、交通で約2・5億想定

 京都市上下水道局は27日、大阪府北部地震を受け、所管する全施設のブロック塀の現況調査の結果をまとめ、今後の対応方針を明らかにした。
 対象は24施設の44ヵ所(道路・通路に面している29ヵ所、道路・通路に面していない15ヵ所)。
 道路・通路に面している29ヵ所のうち、建築基準法施行令を満たしていない(内部・基礎構造が確認できない場合も含む)25ヵ所は「速やかに撤去・交換又は必要な補修を行う」、内部・基礎構造を含め基準を満たしている4ヵ所は「詳細調査・現状維持」とする。
 道路・通路に面していない15ヵ所は全て建築基準法施行令を満たしていない(内部・基礎構造が確認できない場合も含む)ことから「順次、撤去・交換又は必要な補修を行う」。
 速やかに撤去・交換又は必要な補修を行う対応方針の25ヵ所については概算で約1億円程度の費用を見込み、30年度当初予算内(主に建設改良費)で対応できる見通し。
 通学路に面するなど特に優先度の高い箇所から順に撤去・交換工事に着手している。
 速やかに撤去・交換又は必要な補修を行う25ヵ所の内訳は、▽北山ポンプ場1ヵ所(北区)▽北山第1貯水槽1ヵ所(北区)▽元北部営業所2ヵ所(北区)▽元きた下水道管路管理センター1ヵ所(上京区)▽元丸太町営業所2ヵ所(上京区)▽蹴上浄水場1ヵ所(排水処理施設)1ヵ所(左京区)▽蹴上取水池1ヵ所(山科区)▽九条山町ポンプ所1ヵ所(山科区)▽元かつら荘1ヵ所(南区)▽鳥羽水環境保全センター3ヵ所(南区)▽きた下水道管路管理センター八条支所1ヵ所(南区)▽元水道管路管理センター北部配水管理課1ヵ所(右京区)▽元山ノ上ポンプ場1ヵ所(西京区)▽一ノ井樋門1ヵ所(西京区)▽水道管路管理センター南部配水管理課3ヵ所(伏見区)▽元伏見営業所1ヵ所(伏見区)▽みなみ下水道管路管理センター1ヵ所(伏見区)▽小栗栖監視局1ヵ所(伏見区)▽疏水事務所大津分所1ヵ所(滋賀県大津市)。
 順次、撤去・交換又は必要な補修を行う15ヵ所の内訳は、▽元北部営業所1ヵ所(北区)▽元きた下水道管路管理センター5ヵ所(上京区)▽北部営業所(元左京営業所)1ヵ所(区)▽一般財団法人京都市上下水道サービス協会七条支部1ヵ所(下京区)▽元水道管路管理センター北部配水管理課2ヵ所(右京区)▽水道管路管理センター南部配水管理課2ヵ所(伏見区)▽下水道建設事務所1ヵ所(伏見区)▽南部営業所2ヵ所(伏見区)。
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 京都市交通局は27日、所管する全施設のブロック塀の現況調査の結果をまとめ、今後の対応方針を明らかにした。
 ブロック塀は34施設・50ヵ所に設置されており、このうち現行の建築基準法令に適合していないのは22施設・26ヵ所だった。法令に適合していないもののうち、不特定多数が通行・利用する道路や駐車場に面しているものは11施設・14ヵ所あり、うち通学路や保育園通路に面しているものは5施設・6ヵ所だった。
 法令に適合していない22施設・26ヵ所のブロック塀は、30年度中に全て撤去を目指す。
 不特定多数が通行・利用する道路や駐車場に面しているも11施設・14ヵ所のうち、まずは通学路や保育園通路に面している5施設・6ヵ所(今出川駅換気塔ビル、衣笠操車場、錦林出張所(北東側)、同(南東側)、九条営業所、三条換気口)を最優先で緊急対応。7月27日に法令に適合する高さに引き下げるなどの緊急対応を実施した。今後、準備の整った箇所から速やかに撤去する。
 通学路や保育園通路以外の7施設・8ヵ所(小野駅設備室、二条城前駅出入口3、北山駅出入口3、竹田駅出入口6(北側)、同(南側)、錦林出張所(西側)、梅津営業所、梅津整備場)は緊急対応の後の2次対応で撤去する。
 民地との境界にある11施設・12ヵ所(山科設備事務所、御陵駅出入口4、三条京阪駅出入口1(三条大橋ビル)、二条城前駅出入口2、紫明事務所、姉小路総合事務所、吉祥院自転車保管所(東側)、同(北・西・東側)、山越操車場、壬生操車場、洛西営業所、横大路営業所)は3次対応とし、2次対応の撤去に引き続き、隣接地の地権者との協議が整った箇所から順次撤去する。
 耐用費用(ブロック塀撤去後にフェンス等を設置する費用を含む)は概算で約1億5000万円を見込み、当初予算内で対応できる見通し。