県長浜土木事務所の木之本支所は、新規事業で杉野地区と菅浦地区において土砂災害防から住民の生命と財産を守る「急傾斜地崩壊対策事業」を計画しており、それぞれ今年度に予備設計や詳細設計に取り組み、次年度以降の着工を目指す。
杉野地区の急傾斜地崩壊対策事業は、木之本町杉野地先の山間部に位置する杉野小・中学校(木之本町杉野489)の校舎裏手に位置する丘陵地に、擁壁や法面などの急傾斜地崩壊防止施設を整備する計画。担当コンサルは基礎地盤コンサルタンツで、年内の完了を目途に急傾斜地崩壊防止施設の予備設計および表層構造の調査業務を開始した段階だ。
今年度は、杉野地区単独通常砂防設計業務として現地調査および工法の比較検討や主要構造物の概略設計などのコンサル業務を進め、19年度新規事業採択を受け、次年度以降に補助急傾斜地崩壊対策事業として詳細設計等のコンサル業務を進めて工事着手を目指していく予定。
一方、菅浦地区については、西浅井町菅浦地先の集落の人家裏手に位置する山間部の丘陵地に、急傾斜地崩壊対策施設を整備する計画。昨年度の予備設計および表層構造の調査設計に基づき18年度の新規事業採択を受け、今年度から補助事業として詳細設計および土質調査にのり出す。
菅浦地区の補助急傾斜地崩壊対策事業は、近く詳細設計と土質調査業務を事後審査型一般競争入札で発注し、それぞれ詳細設計が約7ヵ月間、土質調査が約4ヵ月間の委託期間を設けてコンサル業務を進めていく予定。
提供:滋賀産業新聞