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日刊建設工業新聞
2018/07/27

【鳥取】机上査定2千万円以下に/7月豪雨の災害査定/全体7割程度が対象

 「7月豪雨」を受けた公共土木施設被害の災害査定で、国土交通省は書面による査定上限額の引き上げを決めた。県内では通常300万円未満から2000万円以下に引き上げられ、実地査定に比べて査定時間や人員の縮減が可能となり、査定の効率化が図られる。
 全国で相次ぐ災害を踏まえ、国交省は昨年1月に「大規模災害時の災害査定の効率化ルール」を定めており、今回が初適用となる。
 23日時点の県内公共土木施設被害は、県施設351カ所に78億9500万円、市町施設72カ所に7億1000万円―計423カ所の被害額は86億円に上っている。
 県土整備部によると、査定の簡素化は一昨年の県中部地震被害(1500万円以下)、昨年の台風18号被害(800万円以下)に次いで実施される。今回の特例措置で全体のおおむね7割のカ所が書面による「机上査定」の対象となる見通し。
 7月豪雨を対象にした災害査定は9月3、18、25日の各週で3次に分けての日程で調整中。引き続き、同部は現地調査を進めて来月7日までに被害カ所数と額をまとめ、同24日ごろまでに目論見書を作成する。

日刊建設工業新聞