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　県常陸太田工事事務所（石川博章所長）の２０１８年度主要事業が分かった。本年度は国道３４９号那珂常陸太田拡幅で三才跨線橋の上部工事や未供用区間の道路改良舗装工事などを実施。幸久大橋を含む３１１０ｍ区間は８月23日に供用開始する。国道２９３号常陸太田東バイパスでは（仮称）第３号橋の下部工事を進める。水府里美拡幅では北沢トンネル工事を推進する。
　国道３４９号那珂常陸太田拡幅では朝夕の通勤時間帯を中心とした交通渋滞解消のため暫定２車線で供用している路線を４車線化する。
　事業区間は那珂市杉〜常陸太田市瑞龍町で全体計画延長は１万４００ｍ（常陸太田工事事務所所管分６９００ｍ）、事業費１２０億円（同１１３億円）、17年度までの進捗率は88％（同88％）。
　18年度の事業内容は、三才跨線橋の上部工事のほか、下土木内常陸太田線交差部北側約６５０ｍの未供用区間で道路改良舗装工事を実施する。
　国道２９３号常陸太田東バイパス地方道路整備事業は、市街地の中心を横断している現道が幅員が狭く屈曲しているため、交通の円滑化を目指してバイパス整備を行うもの。事業区間は常陸太田市大森町〜増井町。
　全体計画は延長８９９０ｍで事業費が２１４億円。17年度までの進捗率は51％。
　18年度の事業内容は（仮称）第３号橋の下部工事のほかに、国道３４９号交差部の西側５００ｍで道路改良舗装工事を実施。
　国道４６１号水府里美拡幅地方道路整備事業は円滑な交通の確保や観光シーズンにおける渋滞緩和のため整備を進めるもの。事業区間は常陸太田市上高倉町〜折橋町。
　全体計画は延長７２００ｍで総事業費は98億円。17年度までの進捗率は67％。縦軸の整備は16年８月に完了しており、現在は横軸の整備を進めているところ。
　18年度は北沢トンネルの本体工事（Ｌ１５８１ｍ）を進める。そのほか折橋町の交差点改良工事を行う。
　県道下土木内常陸太田線は常陸太田市南部地区を横断して日立市の国道に至る（仮称）常陸太田南部幹線道路の一部。しかし現道の幅員が狭く交通に支障を来していることからアクセス向上や安全確保のため整備を進めているところ。
　全体計画は延長１５８０ｍで事業費８億９０００万円。17年度までの進捗率は89％。
　18年度は３３０ｍ区間で道路改良舗装工事を実施。日立市との行政界付近で17年度にプレロードを行った箇所が対象。そのほか用地補償も行う。
　一級河川浅川整備事業は副堰橋（常陸那珂港山方線）から浅川橋（国道２９３号）の区間２６００ｍについて、治水上の安全性確保や良好な景観の維持などを目的に河川改修を行う。事業費は22億６０００万円。17年度までの進捗率は38％。18年度は築堤工事を行う。
　各事業の概要は次のとおり。
　【国道３４９号那珂常陸太田拡幅地方道路整備事業】
　◇全体計画＝Ｌ１万４００ｍ（うち常陸太田工事事務所所管分Ｌ６９００ｍ）、Ｗ25／13ｍ、総事業費１２０億円（同１１３億円）
　◇事業着手＝２０１２年度（４車線化）
　◇本年度事業＝橋梁上部工事（三才跨線橋）Ｌ１３７ｍ、道路改良舗装工事Ｌ６８０ｍ
　【国道２９３号常陸太田東バイパス地方道路整備事業】
　◇全体計画＝Ｌ８９９０ｍ、Ｗ15／６・５ｍ〜18／６・５ｍ、総事業費２１４億円
　◇事業着手＝１９９３年度
　◇本年度事業＝（仮称）第３号橋下部工事Ｎ３基、道路改良舗装工事Ｌ５００ｍ、用地買収
　【国道４６１号水府里美拡幅地方道路整備事業】
　◇全体計画＝Ｌ７２００ｍ、Ｗ11／６ｍ〜８／６ｍ、総事業費98億円
　◇事業着手＝２００１年度
　◇本年度事業＝下高倉・折橋工区（横軸）トンネル本体工事Ｌ１５８１ｍ、道路改良舗装工事Ｌ１２０ｍ
　【県道下土木内常陸太田線道路改築事業】
　◇全体計画＝Ｌ１５８０ｍ、Ｗ10／６ｍ、総事業費８億９０００万円
　◇事業着手＝２００４年度
　◇本年度事業＝道路改良舗装工事Ｌ３３０ｍ、用地補償
　【一級河川浅川総合流域防災事業】
　◇全体計画＝Ｌ２６００ｍ、総事業費22億６０００万円
　◇事業着手＝１９９６年度
　◇本年度事業＝築堤工事