横浜市財政局契約第1課は2018年度の第1四半期(4〜6月)に828件、総額472億円の工事(財政局・交通局・水道局の3局分)を契約した。WTO案件はなく、本年度から国の交付金・補助金が入った学校修繕も横浜市建築保全公社に依頼することになったため、前年同期に比べ件数が52件の減、金額も96億円の減となった。中小企業と市内事業者の受注率はそれぞれ件数が90%台前半、金額が80%台後半。競争入札の平均落札率は前年同期から0・6ポイント下降して91・6%、平均入札参加者数は0・6者増の11・2者となっている。
第1四半期に契約した工事の発注方式別状況は▽条件付き一般競争入札・調査基準価格=28件(2件増)、43億円(16億円増)▽条件付き一般競争入札・最低制限価格=733件(63件減)、386億円(89億円減)▽随意契約=66件(11件増)、41億円(4億円増)―などで、最も多く採用する条件付き一般競争入札・最低制限価格の落ち込みが大きい。
また、工種別状況は▽土木=531件(32件増)、283億円(2億円減)▽建築=73件(47件減)、84億円(30億円減)▽設備=224件(37件減)、104億円(62億円減)―となっており、前年同期にあった日産スタジアムの競技用照明改修(WTO一般競争入札、約26億円)や学校修繕の反動などを受けて、建築と設備が落ち込んでいる。
全体のうち中小企業の受注は800件(51件減)、413億円(35億円減)で、受注率は件数が93・5%(マイナス0・2)、金額が87・6%(プラス8・5)だった。また、市内事業者の受注は781件(44件減)、411億円(40億円減)で、受注率は件数が91・3%(プラス0・5)、金額が87%(プラス7・6)。ともに件数と金額は前年同期を割り込みながらも、受注率については前年同期並みかそれ以上の水準となっている。
一方、競争入札の平均落札率は条件付き一般競争・調査基準価格が92・4%(マイナス0・2)、条件付き一般競争・最低制限価格が91・6%(マイナス0・5)、指名競争が95%(マイナス0・7)。工種別では建築の94%(マイナス1・2)が最も高く、管の93・3%(マイナス0・8)や電気の93・1%(マイナス1・2)、上水道の92・8%(プラス0・4)などが続く。舗装の89・8%(マイナス0・2)が最低だった。
平均入札参加者数が2桁の工種は上水道の16・7者(1・3者増)、造園の16・3者(4・4者増)、舗装の15・7者(0・6者増)の3工種。ランク別に見ると造園Aの27・4者(9・9者増)、舗装Bの22・5者(2者増)、上水道Aの20・6者(1・2者増)が20者超えだ。
提供:建通新聞社