石川県土木部道路建設課は、能登町上町において「主要地方道宇出津町野線」地方道改築事業を計画している。
宇出津町野線の上町地内については、カーブが連続し、スリップ等の事故が多発するほか、幅員が狭く、堆雪幅が取れていないため、特に冬期の交通機能に支障をきたしている状況だった。
全体計画によると、路線延長2・0キロメートル、幅員9・0(11・5)メートル。現道における道路線形及び縦断勾配の改良を施すほか、急勾配が連続して大型車の速度低下が発生していることから、新たに登坂車線も設置し、広域幹線道路としての機能強化を図っていく。
総事業費に10億4000万円を投じ、2025年度の完成を目指す。
18年度新規個所の事前評価調書(総合評価)では「縦断勾配の緩衝や、連続カーブ区間の線形を改良することで走行性が向上。緊急輸送道路としての災害時等の輸送ルートの確保を図るとともに、観光地へのアクセス向上や交流人口の拡大など、観光振興にも資することから、重点的に整備する必要がある」と評価された。