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日本工業経済新聞社(群馬)
2018/07/25

【群馬】日本CLT協会とAパネ工法普及協議会がCLT視察バスツアーを開催

日本CLT協会とAパネ工法普及協議会は24日、県内のCLT建築物を巡るCLT視察バスツアーin群馬を開催した。視察した建築物はエムロード環境造形研究所(小見山健次代表取締役、渋川市)が設計・監理を手掛けた榛名神社奉納額収蔵庫や下仁田町交流防災ステーション、上野村木造モデルトイレ、川和自然公園総合案内所の4施設。なお、下仁田町交流防災ステーションの視察には、CLTで地方創生を実現する議員連盟の会長を務める石破茂衆議院議員も訪れた。
下仁田町交流防災ステーションの視察では冒頭、下仁田町の原秀男町長が「当ステーションの建築にあたってはCLTの第一人者である小見山先生の設計に基づき、当町では初めてCLTを採用した建築物。群馬県下で随一の森林資源を有する自治体としての姿勢を示すべく施工した。CLTは森林面積が豊富な地域にとって未来の光を生み出す新技術であり、資源活用・雇用創出の面から見ても大きな期待を寄せるところである。今後もCLT普及に向け努力していく」とCLTの魅力を述べた。群馬県の荻沢滋副知事は、群馬県の木材産業施策の概要や県産材需要量の推移などについて説明した。
石破茂衆議院議員は「CLTが新しい日本を創るということは間違いのないことだと思っている。これを行うことが地方の雇用と所得を創出することであり、地方にお金を落とすことである。山がしっかりと整備されていれば防災にも必ずつながる。本日を契機に皆さま方にはCLTへの理解を深めてもらいたい」と訴えた。この後、小見山代表取締役が施設の概要を説明し、参加者は施設内を見て回った。
同ツアーは群馬県木材組合連合会が後援している。
2018年に竣工した同ステーションは隣接する道の駅の機能を補完するコミュニティー施設。床面積は391・09u。在来軸組工法に36o薄板CLT構造用面材を利用したAパネ工法を採用し、仕上げと構造を兼ねた薄板CLTが室内外に現しで使用している。内部には研修室が1室、調理室2室、会議室2室などが整備されている。