新スタジアム整備構想策定協議会(会長:相場哲也秋田商工会議所専務理事)の第3回専門委員会が20日、秋田商工会議所で開かれ、他スタジアムのコンサート利用などについて公益社団法人日本プロサッカーリーグスタジアム推進担当の早藤正規氏が報告した後、新スタジアム整備構想策定に係る調査業務委託の内容について協議した。
報告では、早藤氏が味の素スタジアム(東京都)や日産スタジアム(神奈川県)、ヤンマースタジアム長居(大阪府)などでのコンサート開催実績を説明したほか、天然芝の生育に必要な機材について、送風機やインフィールドスプリンクラーなどの導入を提案した。
その後、「新スタジアム整備構想策定に係る調査業務委託の企画提案競技」の実施要領について協議。23日に調査業務を公募型プロポーザル方式で公告することを決めた。公告は秋田商工会議所のホームページに掲載される。
業務では、秋田市八橋(八橋運動公園敷地)、秋田市手形学園町(秋田大学敷地)、秋田市川尻町字大川反(秋田プライウッド敷地)の3カ所を対象に、◇広さ(利用可能な面積、スタジアムと駐車場等の配置案等)◇アクセス(交通手段ごとの来場者予想等)◇駐車場(立地場所、公共交通機関等)◇周辺環境(住宅までの距離・騒音値等)◇利用者(利用する可能性がある者・頻度)◇概算事業費(スタジアム本体、付加機能、その他の施設の建設・維持管理費等)◇民間資本等の活用可能性(事業参画の可能性がある企業の探索等)◇事業収支(開閉式屋根、付加機能、その他の施設の有無ごとの年間事業収支等)◇建設に要する期間(法的手続き、住民への説明等)◇経済効果―について調査するほか、協議会が主体となって調査する内容について、助言や調査支援を行う。
委託上限額は740万円(税抜)。申請書は8月2日、企画提案書は同月3日まで受け付ける。審査会は同月7日に行い、8日に審査結果を通知、同月中旬に契約を締結する。調査は9月から12月末までの期間で進め、最終報告書を作成。報告書をもとに、県・市が2月議会でそれぞれ報告する見通し。
提供:秋田建設工業新聞社