大阪府北部を震源とする地震により小学校のブロック塀を原因とする死亡事故が発生したことを受け、香川県教育委員会は「学校施設におけるブロック塀等の安全点検等状況調査」に係る外観に基づく点検結果(第1段階点検)を明らかにした。県内の幼稚園(幼保連携型認定こども園を含む)、小・中学校、高等学校、特別支援学校の393校で、ブロック塀等を有する194校、全長約40`(ブロック塀等)のうち、安全性に問題のあるブロック塀等を有する学校が144校に上ることが明らかとなった。県と各市町教育委員会では注意喚起表示などの応急措置を実施したが、危険性の高いものは撤去しフェンス等に置き換えるなど、2018年度中に約11`、19年度以降に約13`の安全対策上の整備に取り組む。
県内の公立学校が有するブロック塀などの外観に基づく点検によると、ブロック塀などがある幼稚園(幼保連携型を含む)は41校、全長3915b(ブロック塀等)、小学校90校、同1万5167b、中学校33校、7672b、高等学校23校、1万1888b、特別支援学校7校、1956bの計194校、4万0598b。このうち194校の全てで外観に基づく第1段階点検は完了している。
その結果、高さ・控え壁などに問題のある学校は122校(高さに問題ある51校)、劣化・損傷がある学校は101校で、安全性に問題のあるブロック塀などを有する学校として▽幼稚園22校▽小学校67校▽中学校25校▽高等学校23校▽特別支援学校7校―の144校に上ることが分かった。
点検結果を受け、県と市町教委は注意喚起表示などの応急対策を124校で実施済み。さらにブロック内部の詳細調査(第2段階点検)も進めており集計結果に動きがあることも予想される。
今後、18年度中に1万1933b、19年度以降に1万3704bの安全対策上の整備に着手する予定。学校種別による対策が必要なブロック整備延長は次の通り。@18年度中A19年度以降
▽幼稚園(幼保連携型を含む)―@550bA255b▽小学校―@7592bA1224b▽中学校―@3191bA501b▽高等学校―@500bA9948b▽特別支援学校―@100bA1776b
提供:建通新聞社