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建通新聞社(神奈川)
2018/07/25

【神奈川】横浜市 次期建替3校の構想業務を公募入札

 横浜市教育委員会は次期建て替え対象校に選んだ▽池上小学校(神奈川区)▽榎が丘小学校(青葉区)▽勝田小学校(都筑区)―の基本構想業務3件を委託するため、7月24日に公募型指名競争入札の手続きを始めた。校地内への仮校舎設置と新校舎建設などを前提に、他施設との複合化や諸室配置、スケジュール、概算工事費といった内容を検討する。「建築設計(監理含む)」の競争参加資格を持つ市内事業者から8月2日まで参加申し込みを受け付け、8月24日の入・開札で委託先を決定。2018年度内に成果を得て、19年度の基本設計につなげる。いずれも21年度の着工、23年度以降の新校舎完成を見込む。
 今回の3校は1981年度以前に校舎を建設した小・中学校384校を2051年度までに建て替える基本方針(17年5月)に基づき、17年度の初弾3校(上菅田小学校、都岡小学校、汐見台小学校)に続いて建て替え対象校に選んだ
 個々に見ると、池上小は地域の代表らとともに、小規模化が進む菅田小学校(神奈川区菅田町)と21年4月に統合する方向性を整理。統合年度の学校規模(一般学級)を18学級・562人と推計している。
 建て替えの手順として▽校地内に仮校舎を設け、池上小の既存校舎を解体して新校舎を建設▽池上小の既存校舎を利用しながら校地内に新校舎を建設し、完成後に既存校舎を解体▽菅田小の既存校舎を一部改修して池上小の機能を移した後、池上小の既存校舎を解体して新校舎を建設―の複数パターンを考えている。
 また、榎が丘小は個別支援級を含め21学級・633人(4月時点)、勝田小は同24学級・730人(5月時点)の学校規模。いずれの既存校舎も廊下に沿って教室が並んでいない「バッテリー/クラスター型」の教室配置のため、建て替えを通じて管理運営上の課題を改善する。それぞれ校地内に仮校舎を設け、既存校舎を解体した後に新校舎を建設する考えだ。
 基本構想業務ではこれら各校の状況を踏まえながら、「コミュニティハウス」などとの複合化や仮校舎・新校舎の諸室配置、設計と工事(仮校舎設置、新校舎建設、現校舎解体など)のスケジュール、概算工事費といった内容を検討する。委託先には地元関係者らとの意見交換に参加して、建て替え手法の説明などを行ってもらう。各業務とも19年3月29日が履行期限となっている。

提供:建通新聞社