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滋賀産業新聞
2018/07/25

【滋賀】滋賀県 湖東平野1期地区

 滋賀県東近江農業農村振興事務所田園振興課が14年度(平成26年度)から取り組む県営かんがい排水事業「湖東平野1期地区」は、今年度、6月に「湖東平野1期地区左岸連絡・軽野支線水路実施設計業務」を発注し業務を推進するとともに、工事については発注見通しに「湖東平野1期地区左岸(南五)支線水路第2工事」と関連事業で新規単年度事業の「小脇支線地区用水路改修工事」を第2四半期で掲載し、発注に向けた準備を進めている。
 左岸連絡・軽野支線水路実施設計業務(担当=浜エンジニアリング)は、県営土地改良事業により72年(昭和47年)に造成された左岸連絡水路(東近江市林田町地先地先、既設管=RCPφ1500_×L393b)および78年(昭和53年)に造成された蚊野支線水路(愛荘町軽野外地先、既設管=RCPφ500_×L280b)の施設更新を行なうための実施設計。
 発注を予定している「左岸(南五=南五個荘の略)支線水路第2工事」(東近江市妙法寺町地先)の用地買収に係る用地測量を盛り込み、業務及び用地買収の完了後に工事発注となるため、第2としている発注時期は後にずれ込む可能性があり、施工延長も100〜300b程度の範囲で未確定だとしている。
 小脇支線地区用水路改修工事は、東近江市東中野町地先が施工場所。既設管φ700_×L140bの用水路改修工事で、工期約6ヵ月間を見込む。
 また、実施設計中の左岸連絡・軽野支線水路の改修工事についても、地元調整・予算の確保が順調に行けば今年度内の着工に漕ぎ着けたい考えだ。
 なお、かんがい排水事業「湖東平野地区」は、一級河川淀川水系愛知川の扇状地に形成された近江八幡市・東近江市・愛荘町・豊郷町の2市2町にまたがる湖東平野(A6877平方b)を対象に、老朽化した農業用排水施設を更新、農業用水の安定供給を図る事業として14年度に国営・県営の事業が同時スタートした。幹線用水路の改修、水源施設(永源寺ダム)の整備(貯水池内掘削)等を行う国営事業は総事業費約250億円を見込み22年度の完了に向けて順調に事業は進捗している模様だが、一方、支線用水路等の改修がメインの県営事業は、まだ1期(総事業費約34億円)の段階で進捗率が20%強(事業費ベース)。1期に引き続き2期を行なって国営と同時完了する計画は、国営事業に対し大きく立ち遅れた状況となっている。

提供:滋賀産業新聞