米原市は、昨年6月に策定した米原市学校施設長寿命化計画に基づき、来年度から21年度までの3ヵ年をかけ「双葉中学校の長寿命化改良工事」を計画、工事実施に向けて今年度に基本・実施設計に取り組む。
担当設計事務所の選定にあたっては公募型プロポーザルを実施していたが、このほど受託候補者を長大(大阪支社・大阪市西区)に決定した。今後は、同社と契約金額などの調整作業等を進め「本契約」を交わし、基本設計を開始する方針。来年1月15日までには基本設計を取りまとめ、今年度内には実施設計までを完了する予定。
米原市の学校施設長寿命化計画では、市内17の小中学校を対象に建築年度が古い学校施設から順次、それぞれ長寿命化工事を実施していく方針。今回は、17校のなかで最も建築年度が古い双葉中学校を対象に、初となる長寿命化工事を実施する計画。
双葉中学校(米原市顔戸233)の長寿命化工事は、昭和48年に建設され45年が経過して老朽化が顕著となった特別管理棟と普通教室棟、中央棟と技術教室棟の4棟を対象に、構造体の長寿命化やライフラインの更新等で建物の耐久性を高めるとともに、省エネルギー化やバリアフリー化、ライフサイクルコストの低減。
さらには、多様な学習内容や学習形態による活動が可能となる環境の提供など、現代の社会的要請に応じた施設に整備する計画。3ヵ年を予定する総工費は、概算で約7億円を見込む。
長寿命化工事の対象となる4棟の概要は、それぞれ次の通り。
▽特別管理棟=RC造3階建、延1786平方b(平成20年建設の一部エレベーター棟部分を除く)。
▽普通教室棟=RC造3階建、延1753平方b(昭和60年建設の一部教室部分を除く)。
▽中央棟=RC造3階建、延723平方b。
▽技術教室棟=S造平屋建、360平方b。
提供:滋賀産業新聞