県県土整備部施設改修課は20日、「旧青少年女性会館大規模改修建築工事」の一般競争入札を公告した。技術資料、入札書、工事費内訳書を同時に提出する「一般競争入札(総合評価方式)同時提出型」の試行対象工事。資格確認資料の提出を今月23日から8月2日まで受け付け、10月12日に開札する。工期は2020年3月25日まで。建築のほか、設備は空調、衛生、電気の3件分離で、第4四半期の発注を予定。
事業費は、県の当初予算に年度事業費2億535万4000円と債務負担行為11億6700万円の総額13億7235万4000円を計上。実施設計はカトウ建築事務所(千葉市中央区栄町36―10)が担当。18〜20年度の2か年で工事を実施し、20年度の供用開始を目指す。
入札の参加資格要件は▽建築一式工事の格付けA等級▽県内本店▽過去15年間にRC造、SRC造またはS造で延べ1600u以上の建築物の新築、増築、改築または耐震改修に係る建築一式工事の元請け実績、など。
同事業は、耐震性の不足する旧青少年女性会館の大規模改修工事と耐震補強工事などを実施。施設が老朽化・狭隘化する中央児童相談所と警察少年センターの機能を移転し、合同庁舎へ用途を変更する。
旧青少年女性会館の所在地は千葉市中央区天台6―5―2。敷地面積は6124・36u。合同庁舎化後の建物規模はRC造一部S造地下1階地上5階建て延べ4967u。
大規模改修工事は屋上防水、外壁、内装、建具、塗装、エレベーター、外構等の改修など。耐震補強は鉄骨ブレース補強11か所、鉄筋コンクリート壁補強15か所、梁下増打ち補強6か所など。ほかに階段室及び風除け室の増築がある。
同会館は、青少年及び女性に対し文化活動の場を提供することで、青少年の自立性及び連帯性の伸長並びに女性の社会活動の促進を図ることを目的に1981年11月に設置された。
工事は80〜81年度の2か年で実施し、建築を石川組、給排水設備を伊藤水道、空気調和設備を芝工業、電気設備をモデン工業が施工した。
一方、同会館内に入居している男女共同参画センターなどの団体は、旧ちばキャリアアップセンター(千葉市中央区都町2―1)に移転する。
旧ちばキャリアアップセンターは、団体の移転に併せ、昨年度から大規模改修工事を実施している。工期は今月31日までで、秋口から引っ越しを行い、移転完了後に旧青少年女性会館の大規模改修に着手する予定。旧ちばキャリアアップセンターの大規模改修は、建築を鵜沢建設、電気設備を橋本電業社、機械設備を京葉工管が施工。