建通新聞社
2018/07/23
【大阪】旧府立成人病C跡地活用へMR着手
大阪府は、旧府立成人病センター跡地など(大阪市東成区)の処分・活用に向け、民間事業者の参加意向や事業アイデアを探るマーケット・リサーチ(市場調査)に着手する。
府では、2020年度までに跡地の土地を処分したい考えで、14年にまちづくり方針を策定。これによると、対象地は中央大通を挟んでUR都市機構森之宮団地の南側にある大手前・森ノ宮地区。エリアの北側3分の2程度をにぎわい創出ゾーンとし、大学や研究機関、医療関連産業を誘致。南側は多世代交流居住ゾーンで、有料老人ホーム、分譲マンションなど居住機能の導入を図る。
今回、調査対象となるのは▽旧府立成人病センター跡地(約1万5450平方b)▽旧大阪府環境農林水産総合研究所跡地(約7900平方b)▽民間医療施設用地(約1100平方b)―の3区画。成人病センター跡地には病院棟(延べ床面積3万6178平方b)、本館(同1万3636平方b)、MR棟(同393平方b)などの既存施設があり、他の2区画についても建物が現存する。
マーケット・リサーチは、開発意向のある法人または法人グループを対象とし、8月3〜24日に調査票を受け付ける。9月上〜中旬にヒアリングを実施する予定だ。求める提案事項は▽用地取得の方法▽用地取得の範囲▽事業計画―など。
エリアの全体面積は3万3260平方b。西側区域については、大阪健康安全基盤研究所の施設を整備することが決定している。