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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/07/20

【茨城】県議会土木企業委員会が県西地区調査/筑西三和線BPなど


 県議会土木企業委員会(下路健次郎委員長)は20日、県西地区の県内調査を実施した。筑西土木事務所が筑西幹線道路の一部として重点的に進める筑西三和線バイパス整備、境工事事務所の国道354号境岩井バイパス整備、常総工事事務所の国道294号常総拡幅道路整備を視察。筑西三和線と国道354号では引き続き道路改良工事などのバイパス整備を推進していく。国道294号では下妻市下宮地内の4車線化を進めるほかに、交差点改良を実施していく計画だ。
 まず一行は主要地方道筑西三和線バイパスの整備状況を視察した。
 筑西三和線は筑西市の国道294号を起点とし、古河市の国道125号に至る主要幹線道路。筑西幹線道路の一部として重点的に整備を進めており、筑西土木事務所が八千代町境界から東側のバイパス整備を担当している。
 現在は鬼怒川大橋〜八千代町境までの3472m(県整備区間L3089m、結城市整備区間383m)について用地取得や道路改良工事などを実施しており、今後もバイパス整備を推進していく方針。17年度末時点の進捗率は約80%で、総事業費は約34億円。
 続いて境町のふれあいの里公園に移動し、国道354号境岩井バイパス整備を視察。
 広域幹線道路の国道354号では、圏央道の境古河ICや坂東ICへのアクセス性向上などを図るため、バイパス整備を推進している。
 このうち境岩井バイパスは境町猿山〜坂東市生子を結ぶ事業延長6300mで計画。県道結城野田線〜若境線までの約2000mを優先区間として整備しており、境古河ICの開通に合わせ、県道結城野田線〜境町道までの約940m区間を供用した。
 18年度は残る約1060mの地盤改良や道路改良などを進めるとともに、若境線〜国道354号現道までの区間についても測量や調査、道路・橋梁の詳細設計に着手していく。17年度末時点の進捗率は39・7%、総事業費は約110億円。
 最後に一行は常総工事事務所管内に移動し、国道294号の4車線化工事を視察。
 国道294号は県西地域における南北軸の主要幹線道路で、主要交差点などを中心に発生する慢性的な渋滞を緩和するため、01年度から常総市中山町〜筑西市野殿までの27・5q区間について国補事業として4車線化を推進。
 常総工事務所の所管分は22・5qで、現在までに約20・9qの4車線化が完了。圏央道の県内全線開通などにより交通量が増していることを踏まえ、未了区間の下妻市下宮地内の道の駅「しもつま」以北約1・6qについて4車線化を進めていく。また下妻市原地内と大園木地内において交差点改良を実施する計画。
 17年度末までの進捗率は97%。事業費は約135億円を見込む。