三重県県土整備部は、県管理の19港の港湾施設について、長期的な視点に立った維持管理を行うため、「港湾施設維持管理計画」の策定業務に着手した。担当は中央コンサルタンツ三重事務所(津市)。同計画は、予防保全とライフサイクルコスト縮減を前提とする50年にわたる長期の各港における維持管理計画で、2018年度に策定する考えだ。履行期間は12日から2019年3月13日。
策定の対象港湾は、桑名港、千代崎港、白子港、津松阪港、宇治山田港、五ケ所港、吉津港、鳥羽港、的矢港、浜島港、賢島港、尾鷲港、長島港、引本港、賀田港、三木里港、木本港、二木島港、鵜殿港の19港。管理施設は、各港湾にある外郊施設の防波堤、胸壁、護岸、防砂堤、堤防、突堤、防潮堤。係留施設の物揚場、船揚場、桟橋など。臨港交通施設の道路、橋梁。
県では、09年度に維持管理計画を策定しており、この段階では、劣化状況を踏まえて老朽化の判定(3段階)を行い維持管理計画のデータとした。その後、15〜17年度に港湾施設点検業務で現況調査を実施した。これらの資料を踏まえて、必要な箇所での現地調査を行い、点検計画の立案や、性能低下度(A〜D)などを作成し、50年を計画期間とする維持管理計画(予防保全計画)を策定する。計画の開始年度も進捗などを見ながら検討していく。
同計画は、国土交通省の省令・告示に基づき策定するもので、同計画に沿って補助事業が進められることになる。
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建通新聞社