建通新聞社
2018/07/20
【大阪】IR基本構想案、実施方針策定へ議論進む
統合型リゾート施設(IR)の早期開業を目指す大阪府と大阪市は、IR基本構想案の策定に向けた準備を進めている。7月18日に大阪府本庁で開かれた第8回IR推進会議で、国の動向やIR実施法制定以降のスケジュールなどを確認した。
IR実施法に関しては、今国会(会期=7月22日まで)での成立が見込まれている。成立後、国はカジノ管理委員会を設置して基本方針を策定する予定で、府・市はそれまでに基本構想案を取りまとめたい考えだ。その後、同構想案と国の基本方針の内容を踏まえて、事業者公募に向けた実施方針を策定する予定。
事業者選定後は、事業者と共同で区域整備計画の策定に着手する。国からの区域認定を受ければ整備工事に着手、2024年度の開業を目指すスケジュールだ。
IRの立地場所は、大阪市此花区の人工島・夢洲を想定。中心部の北側約70fで開発を進める。
第8回IR推進会議では他に、中核機能施設の設置に関する議論が行われ、▽各地の観光資源の魅力を実感できるショーケース機能▽さまざまなターゲットに対応可能なコンシェルジュ機能―などを持たせる案が示された。
座長の溝畑宏大阪観光局理事長は「大阪にはまだまだ隠れた観光資源がある。地域経済に波及効果が出るよう、早期のIR開業が必要」と述べた。